脚本家ストライキのおいしい裏側

ちょっと仕事の一休み。

Varietyの記事によると、
http://www.variety.com/VR1117980589.html

Hollywoodで、ライターたちが、「自分たちのオンライン配信による収益をくれ」ストライキが、そろそろ終結を迎えるみたいです。

長かったですね。

私の場合は、知り合いのほとんどは、ユニオンに入っていないので、関係なく仕事が入って来ているみたいですが、実はこういうストライキ関係で一番おいしいのは、実は組合に入っていないインディーズの制作者の人々。

なんてったって、組合の人が仕事がないから、機材レンタルのところも仕事が入ってこない・・・。ということで、いつも予算と格闘しているインディーズのプロデューサーはホクホク顔。

なんてったって、機材レンタルの会社さんは、資金を回収したく、どんどんレンタル料金を値下げして貸し出しますから・・・。

そして、おいしい思いをしたのは制作費を節約出来るプロデューサーだけではなく、クルーにとっても、実は組合に入るチャンス。

今回のストライキは、脚本家組合だけだったので、もちろん、他の組合員は仕事していいいのに、仕事ができない・・・。

超有名な俳優以外は、この機会を利用して、SAGの特別な契約形態を使い、非組合制作のインディーズ等に出演して、自分自身を切磋琢磨。諸刃の矢かもしれませんが、自分の役柄とは違う思い切った役を、Non-Unionの作品で伸ばす事が出来るチャンス。

あと、監督にとっても、暇な有名な俳優が、ちょい役で出演してくれるいい機会。

し かし、一番いい恩恵を受ける事が出来たのが、Grip等と呼ばれる人々たち。彼らは、照明などの機材のセッティングや機材運びなどをする人なんです。これ が非組合と組合員で、日給が12時間平均5000円から、一日8時間5万円プラス残業代付きという雲泥の差があります。

何故チャンスかと いうと、こういう機会で、よく、Gafferと呼ばれる方が、インディーズの撮影に小遣い稼ぎでよく参加しだす。Gafferは、日本で言う照明監督(だ けどアメリカでは撮影監督が照明の決定権があるのがほとんどなので、あまり日本の照明監督よりも権限がない)自分で照明機材を持っている方もいらっしゃる ので、そのローンの支払いをストップさせる訳にも行きません。

ということで、小遣い稼ぎ程度で、インディーズの撮影に参加しだします。

んで、そこで気に入ったUnion組が、Non-unionのクルーで気に入った人を見つけると、「おーい、今度、Unionの撮影で人が足りなかったら、呼んでやるよ〜」なんて名刺交換な事が起こるのです。

あと、こういうストライキは、結構人材が一新されるいい機会。疲れきっているスタッフは、この機会に足を洗ったり、首を切られたりして引退。Non-Union組が、上記の機会で名刺交換した人にUnionのセットに呼ばれて、晴れて組合員になると言った感じです。

ここで、全然恩恵を受けないのが、ポスプロ、編集スタジオで働く人(特にテレビ)。素材の再利用、再利用で、使い切った素材の中から探さないと行けない。そして映画は、撮影が終わったものから劇場公開という事で、スケジュールの大幅な変更・・・。

とにもかくにも、おつかれさまです。

ちなみに、同じような事が前回似合ったのは、俳優の労働組合SAGのストライキと・・・実は、アダルトビデオのエイズ騒動。

俳優がエイズにかかってしまったという事で、アダルトビデオの撮影が一斉に停止。

そのとき、私は、映画学部の学生だったんですが、とあるクラスメイトの一言。

「おい、一日1000ドルのカメラのレンタルパッケージが100ドルで借りれた」
「なんで」
「アダルトビデオの撮影が、全部ドタキャンされた日に借りに行って、店の人に90%割引してくれた」

僕らにとっては、おいしいです(もちろん、事件自体、残念な事ですが・・・。)

今から、次のストライキかスキャンダルの時のために、適当に脚本書いて、ストックしておこうかな〜。


Japan Blog Award 2008ビジネス部門にノミネート!
御陰さまで、ビジネス部門にエントリーされました。このような機会を与えていただき、運営委員会の皆様、審査員の皆様、そして投票をして下さった方、ありがとうございました。この機会に是非他にエントリーされている方のブログもご覧いただくと幸いです。

http://www.japanblogaward.com