ハリウッド映画・ヨーロッパ・そして資金調達のヒミツ

最近ネットの話が多くなって来たので、久しぶりに映画の話です。

さきほど、アメリカで公開され、日本でも5月に公開された事が決まっている・・・。

ランボー・最後の戦場
http://rambo.gyao.jp/

ですが、実は、昔々、大学へ行っているとき、この制作プロダクションの会社、Millennium Filmsというところにインターンとして働いていた事があります。

仕事は、基本的に雑用。タダ働きのインターンだったので、基本的に資料の整理ややコピー等の雑用でした。

その中の仕事の一つであったのが、オフィスに送られて来た脚本を、アルバイトの「リーダー」に脚本を1次審査するために脚本をコピーするというものでした。

彼らのスタジオが雇っていたリーダーは3〜4人。一本5000円〜1万円で、その脚本を読み、映画にすべきかどうかのレポートを提出します。

ちなみに、ワーナー等のスタジオは、お金があるので、一本3万〜5万で雇っているみたいですが・・・。ハリウッドでは、脚本を読んで、読書感想文をかいて生計を立てている方もいるんです。

とにかく、そのときに、あがって来た脚本の一つが、このランボーの脚本でした。

最初に原稿があがって来た時は、物語の舞台は別のところだったんですが、いつのまにかミャンマーになっていたみたいですね。

さて、それはもとより、この映画制作会社。アフリカやブルガリヤなどの海外で撮影を行い、経費を節減して撮影する専門の映画会社です。昔はホラーフィルムや、B級映画を中心に行って来ましたが、そのヨーロッパの人脈と以下の事を理由に、急成長した会社です。

ハリウッドの資金調達。スクリーンの裏で…
http://allabout.co.jp/career/worldnews/closeup/CU20060417A/index.htm

この記事は古くて、今では、規制が厳しくなって来ているのですが、ドイツでは、映画産業の発達を目的として、映画に投資すれば、その分を経費として計上が出来ることになり、税金の控除の対象となったのです。

そして、この制度には裏道があって、一時的に映画の権利をドイツに移すだけで控除の対象になったため、実際の制作はハリウッド等で行われていました。

その御陰で、私の働いていた制作会社がその流行に乗ってここ5〜7年で急成長したのです。(ちなみに10年くらい前にも、この会社はホラー映画を大量生産して、ホラーブームに乗っかって成長しました)

まあ、最近はこれにも規制がかかって来たので、難しくなりつつあります。

ハリウッドでの資金調達の一例

ちなみに、映画への投資について、他の投資とはちょっと性格が違います。超大金持ちが、税金対策としてやっている事が多いのです。(お金儲けや文化の慈善事業としてもやっておられる方もいます)

つまり、もうけたお金を、税金にとられるのは惜しいから、そのお金の一部を使って、映画に投資をしようという事です。しかも、映画には利益を上げてほしくないのです。

つまり、映画が赤字になると、お金が減ります(でも、元々税金としてとられるはずだったから、ある意味損害なし)

そして、映画の利益がゼロ、つまり制作費と収入が同じだったら、投資したお金がそのまま戻って来ます。

そして、映画が売れてしまうと、反対に、余計税金が取られてしまう可能性があるので、面倒臭いから、あんまり儲かってほしくない・・・。その時は、他の映画に投資をし、時には、わざと売れない映画なんかに投資したりする時もあります。

映画のエンドロールを見ていると、「Executive Producer」というクレジットがあります。日本語で「製作総指揮」とかいう言葉が使われていますが、よく、スピルバーグさんがやられていますね。

彼(スピルバーグさん)の場合は、基本的に、自分が興味を持ったプロジェクトだけれども、制作には時間的な余裕がなかったり、自分にはあまり適任ではないなと思ったときに、一歩退いて、名前を貸したり、お金を出資するのみの場合に使われます。

い わいる、日本の会社で言う「会長」さんみたいな役職です。つまり、権限があるのかないのか分けの分からない役柄で、ケースによっては、実際は何もしてな かったりもするし、時には、監督やプロデューサーがダメだったので、彼らを首にして自分でかなりの部分まで、仕方なしにタッチしなくては行けなかった り・・・。

しかし、「Executive Producer」はスピルバーク氏だけではなく、映画をよく見てみると、結構おられます。さて、彼らは一体誰なんでしょう・・・。

お金の出資者なんです。厳格に言うと、ほとんどのお金持ちさんは自分の名前を出したくないので、映画の投資ファンドの人だったり、銀行の役員さんだったり、会計事務所の方だったり・・・。そして、時には、保険会社の人だったり・・・。

保 険会社は特殊なケースですが、映画制作の際、大きなプロジェクトは、保険をかけます。災害時(Maiami Viceはハリケーンや主役の方のドラッグの問題で大幅に撮影が延びました)の時の保証、映画のネガが現像時の事故でパーになったり、数千万円する撮影機 材が壊れたなどの不慮の事故の際に補償してくれる保険です。

そのときに、保険会社が映画の権利を没収したり、大幅な資金の投入を行います。そのときに、「Executive Producer」が入る時も、すごく稀ですが、あります。

長くなって来たので、続きは、明日。簡単にですが、具体的な資金調達の方法を書きたいと思います。

続きはこちらです。


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