アップルのプレゼン術を盗め!(その2)

さーて、昨日からお送りしている、アップルのプレゼン術。

アップルはかゆいところに手が届くが、全部かいてくれないという絶妙なバランスで、マーケティングを行っており、しかし大企業にも関わらず、社内でのチームワークは抜群である・・・最低限、抜群である印象を与えている事を書きました。

○アップルのプレゼン術を盗め!(その1)
http://ja.katzueno.com/2008/10/819/

すげーすげーと書いているだけでは何もなりません。今日は、このプレゼン術をどうやって活用して行くべきでしょうか。

○アップルのプレゼンを自社でも活用する

まず、第一歩として、ホームページを新製品発表に120%活用させるという事です。

しかし、ホームページだけを更新すれば良いのではありません。従来の方法とのコンビネーションが大切です。

○編集長が語る上手なプレスリリースの書き方

一応、ロスのエンタメ雑誌で編集長を務めているので、一日に100通以上のプレスリリースが送られて来ます。

そんな中で、自分が思ったプレスリリースの上手な書き方をお教えします。

まずは、ホームページ上のプレスリリース。

ほとんどの企業様は、新製品発表等をPDFで行っていると思います。

しかーし。よーく考えてみて下さい。

ちょー速いパソコンを使っている方は別ですが、遅いパソコンを使用されている方は、Adobe Acrobatの起動に時間がかかります。

プレスリリースで、テキストだけを発表されているのに、いちいちPDFにする必要がどう考えても見当たりません。

会社の形式上・・・って、昨今の印刷業界の淘汰で、記者の方達は、昔に比べて予算カット、残業カット等で、一つの記事に費やせる時間が少ないんです。

メールや、ホームページブラウザを開いた時点で、必要な情報がすべて揃っているのはうれしい限りです。

1.テキストだけの製品発表はPDFにせず、そのままホームページに掲載。

あと、プレスリリースをメールで配信されている方。

メールの本文で「添付ファイルをご覧下さい」だけしか書いていない方いらっしゃいませんか?

私の経験上、無視される確率が高くなります。というか、忙しい時は、ソフトウエアを起動する時間がないので、後回し→無視してしまう可能性が高くなります。

*付け足しですが、あくまでも製品発表等のプレスリリースの場合です。公告は別ですが・・・。

2.「5W1H」を最初の100文字で。

これ、基本中の基本なんですが、最近は難にも勉強していない新米の方がプレスリリースを出されているので、この基本が分かっていない方が多いです。

○5W1H – Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/5W1H

5W1Hを最初の段落で、「H」は難しいかもしれませんが、100文字以内におさめて下さい。

ちなみに、「H」は製品だったら購入出来る方法と場所。イベントだったら申し込み方法と交通機関、駐車場情報です。あと記者会見会場への行き先です。

レポーターって、時間がないので、記者発表へのルートを探している時間がありません。

報道関係者用に専用の駐車場を用意されている企業の方もいらっしゃるでしょう。

それをきちんろ明記して下さい。

3.情報を羅列でみやすく

プレスリリースの最初に、「5W1H」を羅列で書いてくれると見やすくて助かります。

例えば

    ——————
    件名:「Asian Stories」ハワイでの上映とキャストによる舞台挨拶のお知らせ
    日時:7月25日、午後7時〜
    場所:ダウンタウンロサンゼルス、ImaginAsian Center
    住所:251 S. Main St. Los Angeles, CA 90012
    値段:一般$10、学生$7(学生証必須)シニア$7(身分証必須)、子供$7
    所要時間:100分ほど
    駐車場:劇場となりの駐車場(詳細は下に)
    公式サイト:www.asianstoriesmovie.com
    ——————

のように、簡潔に「5W1H」を羅列で載せ、羅列の後に

    ——————
    NBC 「ヒーローズ」に安藤役でもおなじみのJames Kyson Lee主演コメディー映画「Asian Stories」が、来る7月25日、ダウンタウンリトル東京近くにあるアジア系映画専門の映画館ImaginAsian Theaterで、劇場公開。初日の7時上映会の後にJamesをはじめとする出演者・監督・スタッフによる舞台挨拶が行われます。
    ——————

というふうに、「5W1H」を文章に直して掲載します。

ここでキーなのが、一番伝えたい事を先に言う事。

そうすることによって、メディアの編集者の方が、簡単に情報を整理する事が出来ます。

これが、私が実際にメールで出した、一般個人の口コミも考慮した、プレスリリース(英語)です。

○ASIAN STORIES will open next Friday
http://movies.groups.yahoo.com/group/asianstoriesmovie/message/27

実はこのメール。HTMLメールですが、画像なし、装飾なしのテキストでも、きちんと表示されるように整理して作成しています。

というか、当時は編集作業の方が忙しく、急いでこのリリース書いていたので、今思うと、自分でも70点ぐらいの点数をあげれませんが(苦笑)

ということで・・・

4.HTMLメールでも、テキストメールでも読めるメールのプレスリリースを

が、次です。

私は、マックを使用しているので、ウイルス混入の恐れがないということもあるし、アメリカでは結構、画像付きのHTMLメールでリリースが送られてくるようになりました。

やっぱり、個人的に、メールに画像がついていると、文章以前にどのような内容のプレスリリースなのか分かり、時間短縮につながるので、ありがたいのです。

ただし、中にはHTMLメールの表示を、セキュリティーの理由で拒否されている方がいらっしゃいますので、装飾なしでも読めるように気を付けています。

一度、私の英語のリリースを、ノートパッド等のテキストエディターにコピペしてみてください。画像や文字の装飾がなくても、ある程度、読めるようにしています。

5.報道用画像を広く公開する

さて、話を昨日のアップルのノートパソコンの製品発表に戻します。

アップル社の英語の報道発表資料に行ってみましょう。

○New MacBook Family Redefines Notebook Design
http://www.apple.com/pr/library/2008/10/14macbook.html

タイトルの上を注目して下さい。「MacBook images」「MacBook Pro images」「MacBook Air images」のリンクがあり、そこをクリックすると、印刷にも耐えうる高解像の画像が誰でもダウンロード出来るようになっています。

記事を書いているものにとって、画像ありとなしでは、伝える事が出来る情報量が違います。

なので、私たち編集者としても、手軽に報道向けの高解像度の画像をダウンロード出来るというのは、非常にありがたいです。

ということで、私も映画で報道関係者向けの資料を堂々と公開しています。

○Press Kit – Asian Stories
http://www.asianstoriesmovie.com/en/press/index.html

ここで、映画のポスターや俳優の写真、プロフィール等の詳細な情報をダウンロードする事が出来ます。

ここで、自社の画像が著作権侵害されたり、悪用されると心配されている方。

そんな時は、アップル社の画像ダウンロードのように、「画像利用規約」を作って、ダウンロードするものが合意しないとダウンロード出来ないようにしましょう。

ただし、パスワードで制限するのはダメです。ジャーナリストはパスワードを取得する時間がありあせん。私たちは、深夜1時にその次の朝の原稿を書いています。

そのときに「あ、写真が欲しい」と思います。

そうして、プレスリリースサイトに行っても「パスワード取得して下さい」。

泣く泣くパスワード取得申請を出すと「担当者が確認した上で、メールでパスワードをお送りします。」

こうして記事の締め切り期限が過ぎて、最悪の場合、自分の新製品紹介の発表が遅れる可能性があります。

もちろん、ディズニー等、画像をメインコンテンツで売っている会社は別として、新製品の高解像度写真を広く公開しても、それらを使えるのは、その製品の紹介だけです。

なので、ホームページ上でご自分の製品の写真を広く公開する事についての問題がないと思います(しかし、きちんろカメラマン等著作権はきちっとして下さいね)

さーて、また長くなって来て、仕事もたまっているので、申し訳ないですが、この続きもまた明日。

明日は、動画を活用する例などを紹介します。
http://ja.katzueno.com/2008/10/826/

cc common dummy placement