映像コンテンツ後進国日本の課題 – YOSHIMOTO DIRECTOR’S 100からみる可能性

最近、ショートフィルムが再び静かなブームを巻き起こしています。

今まで別所哲也さんが発起人となって行っている

○ショートショート
http://www.shortshorts.org/2008/

や、一時期、北海道文化放送が5年くらい前にTV番組とホームページを連動して地元のクリエイターとともにショートフィルムの放送をしていてショートフィルムの活動は北海道が結構盛んです。現在も以下のようにショートフィルム関連のイベントが続いています。

○札幌国際短編映画祭
http://sapporoshortfest.jp/

ただ、アメリカに比べると、物語性の強い作品を発表する場が少ないように思われます。これが、すなわち日本の映像コンテンツ市場が活性化しない原因ではないでしょうか。今日は日本の人材発掘に書かせないショートフィルムについて書かせていただきます。

○ショートフィルム後進国・日本

さて、漫画、アニメの世界では各雑誌が随時コンテストを開催して、人材発掘にいそしんでいます。またコミュニティーレベルでも、コミックマーケットが各地で開催され同人誌の活動も盛んです。

なので、日本は世界に誇れる漫画やアニメが随時発掘されているのです。

同じように、アメリカでは映画祭がかなりの数で開催されています。私の友人も、Box[ur]Shorts Film Festivalという面白い映画祭を開催しています。

○Box[ur]short Film Festival
http://boxurshorts.com/

こ の映画祭は他の映画祭と違って、劇場等を貸し切って行うのではなく、小さなボックスにモニターを入れてキオスクを作り、カフェやコインランドリー、バー等 に設置して、ジュークボックスのように、コーヒーの一杯のお供とか、選択をしている合間に見て楽しんでもらおうという企画です。

日本にも一時期、広島に設置されていた事がありました。

とにかく、アメリカでは規模の大きなものから小さなものまで様々なものが開催されています。

漫 画や写真と違って、映像作品を作るにはお金と技術と人材が他のアート作品に比べてかなりかかります。漫画だったら紙とペン一個で始められますが、ビデオ だったら、今では携帯電話でも映像作品を撮ろうと思えばとれますが、編集したりするのにパソコンを購入したりと、最低10万円くらいの出費は必要ではない でしょうか。

あと、これから述べる事を否定しているのではありませんが、日本では「ビデオコンテスト」なるものが筆頭しています。

私なりの解釈では、ビデオコンテストは、あくまで、自分が趣味で録った自分の子供の成長期や地域の奇麗な自然を紹介する等、記録映像の延長線上でしかない印象があります。

ここでいう私の「映画祭」「フィルムフェスティバル」とは、最初からお客さんに喜んでもらおうという趣旨のもとに開催されているドラマやドキュメンタリーの事です。

日本では映像作品というのは、写真を趣味にしているおじさんがビデオをやり始めたという印象が強く、若者が入りにくいと言った事が現状としてあるかもしれません。なので、ビデオコンテストだけが活発なのだと思います。

しかし、未来の映像作品を発掘して行くにはショートフィルムを発表出来る場を作って、ショートフィルム市場を活性化して行かなくては行けません。

例 えば、アメリカでは、今、「Thank you for smoking」や「Juno」などの作品を監督しているJason Reitmanという監督さんがいますが、彼が無名だった8年前、彼が作ったショートフィルム「In God We Trust」をたまたま見つけ、彼は腕があるな〜と思っていたら、いつの間にかアカデミー賞の監督賞候補になっていました。ショートフィルムを作り、その 映画自体では利益を出していないと思われますが、しかし、そのショートフィルムと、ショートフィルムの映画祭の御陰で、今や何億円を稼ぐ売れっ子監督にな る事が出来たのです。

ショートフィルム、短編映画自体は、商業的に絶対に成功しません。中には数百万というお金を使って制作する人もいます。しかし、これを乗り越えていくことこそが、将来長編映画を作って行ける人材を発掘して行く第一歩となるのです。

もちろん、その次は、長編映画を発掘出来る映画祭を作って行きたいのですが、日本はまだまだその土台がないと思いますので、ここでは割愛させていただきます。

○YOSHIMOTO DIRECTOR’S 100で見えて来た

最近、ウチの地元で映る中京テレビ深夜に、吉本興業の若手100人が、ショートフィルムを監督して作った映像を公開している番組があります。

○YOSHIMOTO DIRECTOR’S 100 ~100人が映画撮りました~
http://www.yoshimoto.co.jp/yd100/

今週は、チュートリアルの徳井さんの

○【予告編】 徳井義実 監督作品 『nijiko』
http://www.youtube.com/watch?v=Yhfy20WD6zE

が面白かったな〜と思いました。ドキュメンタリーのような撮り方をして作るドラマ「モキュメンタリー」という手法を作って作られていました。

とにかく、吉本興業さんは最近、ハリウッドのエージェンシーであるウィリアムモリスと提携したので本格的に芸人から監督を輩出していくつもりなんでしょうか。

でも、とにかく、監督としての実力はないけれども、芸人としての名前で集客力をつけて、なんとかぎりぎりの収益性をつけて、そうして逸材の人材を発掘して行こうという、吉本の絶妙で巧い技を見せてもらいました。

より良い作品を作って行くのには、映画祭等で競争させて行くしかないんですけれども、日本はそういう場が少ない。

そして継続してやって行くために、映画祭も、最低限、収益と出費がトントンになるような運営をやって行かなくては行けません。

その中で、この吉本の100人監督のプロジェクトを見て、ある意味、今までショートフィルムに興味がなかった芸人のファンもショートフィルムに興味を持ってもらえると思うし、吉本の芸人に限らず、ショートフィルム全体の活性化につながってほしいと願っています。

今 の段階では、ショートショート等や上記の吉本芸人、そしてセガ等が中心となっていたJAM’S PROJECTぐらいしかショートフィルムの市場はなく。人材発掘を目的とした映画祭はショートショートぐらいしかないのではないでしょうか・・・。映画 祭自体も競争させないと意味がないです。

○映画祭をするには

ということで、映画祭をやってみたいと思われる団体や企業、地方自治体の皆様。お考え下さい。

ひとまず、地域に映像制作をしてみたいという若者が結構いると思われている地域は映画祭をすぐにでも始められますが、そうでない地域では、「フィルムフェスティバル」や「ショートフィルム」ということを地域の人に理解をしてもらわなければ行けません。

しかし、良い町おこしにもなるし、全国、ましてや世界からも作品を募集出来るチャンスかも知れません。

ノウハウの享受等も、他の映画祭との連携等も出来ますので、興味のある団体様はお声をかけて下さいな・・・って最後はセールスかい(自分突っ込み)

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