「右」と「左」って何だろう〜

今、室内にこもって、プロジェクトをコツコツ進めています。でも、これさえ終われば、残りの年末は、飛び回る予定なので、年始のみの我慢です。

さて、久しぶりに、はっとさせられた文章を見つけたのでご報告。

デザイナー向けに発行されている

○「日刊デジタルクリエイターズ」
http://www.dgcr.com/

での記事の中の一つで、齋藤 浩氏が書かれた「右も左もわかりませんが…の巻」です。

○「■わが逃走[37]右も左もわかりませんが…の巻/齋藤 浩」
http://blog.dgcr.com/mt/dgcr/archives/20090129140300.html

○「右」と「左」ってなんなんだろう

上記の体験談に、斉藤さんが、小学3年生まで、右と左の違いが分からなかったという事を書かれています。

その理由は、学校への行き道で「右」と思われた畑サイドが、帰り道には「左」になってしまい、同じ畑で同じ風景なのに、朝と夕方で逆になってしまうために、混乱してしまったということです。

この発想はすばらしいなと思いました。

実は、私は、幼少期に、ソファーから落ちて、左腕の骨にヒビが入って、ギブスを巻いていたときに右利きになるまで、左利きでした。

なので、みんなが「箸を持つ手が右」と覚える事に混乱していた時があります。

今でも、かすかに覚えているのですが、幼稚園の教室の前を見て、山が見える方が左、海の方が右・・・なんてことを一生懸命に、覚えていたような記憶があります。

○「東西南北」ってなんなんだろう

同じように、私が東西南北をどうやって覚えたかも覚えています。

ちなみに、私の故郷の四日市では、西に鈴鹿山脈。東に伊勢湾があります。

太陽は、海の方向から昇り、山の方向に沈むものでした。

ほぼ毎年のように、初日の出を見に行っていた事も重なって、太陽は海から昇るものだと体で覚えてしまっています。

なので、ロサンゼルスに引越をしたとき、頭で分かっているものの、10年経った今でも混乱しています。

私の住んでいたところは、北にサンタモニカ山脈。西が砂漠。東が海。

太陽が砂漠から昇り、海に太陽が沈みます。

地元の故郷とは、全然地形と方位の関係が違います。

今でも、時々、混乱してしまいます。

懐かしいエピソードですが、大昔、女の人にフラれたときに、傷心、朝日を見に行こうと、寒いサンタモニカピアーの桟橋に、朝早くに赴いたのですが・・・朝日が、海とは反対側から昇って来ました・・・。

朝日を浴びながら、たそがれる予定だったのに、太陽が反対側から昇っていました。

もちろん、頭では、ロスの太陽は海に沈むと分かっていましたが、傷心には、そんなことを考えられる余裕はありません。

ということで、私も、映画制作者の端くれですので、「フラれた男が朝日を見にサンタモニカの桟橋でたたずむ」、というクールな設定を考えてしまいましたが・・・。

計画が台無しです。

実際の人生は、「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」のブラピのようには行きませんね・・・(映画を観ると私の言っている事が分かると思います)

ということで、太陽に裏切られ、女の人にフラれた事がどうでも良くなって、立ち直った・・・。というのが、私の方位に関するエピソードです。

どうでもいい事でした・・・。

○自分が持っている常識・感覚を、もう一度考える

上記の経験から学んだ事・・・。

今から考えると、方向オンチになりにくくなったと思います。

地形と方位の関係が違うところに、長年住んだ事で、本当の意味での東西南北の感覚をつかめて、初めて行った土地でも、地図を見ながらなんとなく分かるようになって来ました。(もちろん完全ではありませんが)。

ここから考えられるのは、違う土地に行って、方向音痴になってしまう人。

私の憶測ですが、おそらく、その人は、長年、一カ所に住み続けてしまって、そういう方位と地形の情報が自然と体にインプットされてしまい、地形と方向の関係が違うところに行くと、感覚が混乱してしまうからではないでしょうか。

というように、自分が当たり前と思っている常識・感覚が、どうやって、自分の常識・感覚になったのかを考える機会はないと思います。

これは、仕事にも当てはまる事でしょう。

○インターネットの普及の常識

例えば、日本のインターネット環境。

アメリカにいたとき、日本はさぞかし、パソコンの普及率が高いだろうと思っていましたが、日本に帰国した時、パソコンを使える日本人の方。自宅普及率が、アメリカより低い事に驚きました。

アメリカでは、低所得者でも、型は古いですが、パソコンを置いています。

なので、日本に帰って来たとき、なぜ日本の方が進んでいるはずなのに、パソコン持っていないんだろう・・・と。

それは、携帯電話の性能が良くなりすぎたので、パソコンを買う必要がなくなったから・・・と分かりました。

なので、急いで、当社の携帯サイトを作らせてもらいました・・・。

○オンラインショッピングへの影響

ここで、私が気がついた、アメリカと日本の違いです。

日本の人は、会社で、私用の電話やメール、パソコン、オンラインショッピングをしない事です・・・。

アメリカでは、まじめな人でも、昼休みとか就業時間後とかに私用でオンラインショッピングとか、家族への電話をかけます。電話は、アメリカの場合は、長距離でも国内への電話は定額というプランが出て来たのでコストの面で違いますが・・・。

私の個人的な感想ですが、オンラインショッピング産業は、こういう会社での購入者が支えていると言っても過言ではないでしょう・・・。

それとは違って、日本の場合は、会社のパソコンが目の前にあるにもかかわらず、それを使わないで、携帯でネットショッピングを行うというのが一般的だと思います・・・。

ということは、アメリカでは、携帯サイトをあまり考えなくてよいことになりますが、日本では、携帯サイトを結構真剣に考えて行かなければ行けないことになります。

ただ、最近、iPhoneや、ブラックベリー、グーグルフォンや、Palmなど・・・アメリカでも、ヨーロッパでも、携帯でのネット環境が充実して来ました。

実はこれ、私的に、日本企業にとっては絶好のチャンスだと思っています。

日本で培って来た携帯サイトのビジネスモデルを輸出する事が出来るチャンスだと思います。英語さえできれば、あとは日本にいても作業が出来ますから、今まで日本で培って来た携帯サイトビジネスを世界に輸出出来るチャンスでしょう。

○携帯電話ビジネスの非常識が?

こぼれ話です。

発 展途上国ですが、昨年インドネシアに行った時のインターネットカフェでは、学生が、放課後に、Friendsterのようなソーシャルネットワーキングサ イトやYouTubeやオンラインゲームを使っていているような光景を見ました・・・。大人たちは、もっぱらYahooメールで、遠くの家族と連絡を取り 合う程度でしょうか・・・。

なので、発展途上国でのビジネスモデルは、クレジットカードを持っていない人が多いこともあり、ネットショプはまだまだです。できて広告モデルですね。

しかし、驚いた事があります。

どんなに奥地へ行っても、大人たちは、結構、プリペイドの携帯を持っていました。電波が届かないところでもです!

おそらく、圏内である、町へ買い物に行ったときに、電話をかけたり、留守電をチェックしているのでしょう・・・。

「圏外でも携帯の需要はある」という、自分が非常識と思っていた事を考え直される、良い経験をさせていただきました。

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てな感じで、「自分の当たり前」をもう一度、見直してみると、結構、面白い事が分かって来るかもしれません。

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