商店街再生の鍵は「ロフト」

昨日の夜、テレビ東京系列で放送された「ルビコンの決断」

●あなたの“ふるさと”は大丈夫ですか?~前代未聞の商店街再生 20年間の軌跡~
http://www.tv-tokyo.co.jp/rubicon/backnumber/100107.html

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日経WOMANが「ウーマン・オブ・ザ・イヤー2010」に選んだ西郷真理子さん

●「ウーマン・オブ・ザ・イヤー2010」が決定。大賞は高松、川越、長浜などで地方再生を手がけた西郷真理子さん
http://wol.nikkeibp.co.jp/article/trend/20091204/105105/

彼女が、香川県高松市丸亀町商店街を20年かけて復興してきた軌跡を紹介しました。

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西郷さんが提案した運営会社が仕切る商店街のスタイル。

私の身近なところで、サンタモニカの中心地にある歩行者天国があります。

1984年、サンタモニカ市と投資家が共同で出資した第3セクターの運営会社が1989年に「Third Street Promenate」という歩行者天国のショッピングストリートを完成させ、ずっと運営し続けています。

● Downtown Santa Monica – Third Street Promenade
http://www.thirdstreetpromenade.org/

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詳しい説明を省きますが、彼らは

・必要であれば市の条例を制定や変更
・市の都市計画も必要に応じて変更
・店の業種とその数をコントロール
・格安の立体駐車場を建設
・ストリートパフォーマーを積極的に誘致
・かといってストリートパフォーマンスにもきちんとしたルール
・イベントを積極的に開催
・映画、テレビ番組やテレビ通販番組を誘致

して成功した“観光型”商店街の1つです。同じように地主が第3セクターの管理会社に土地を貸して、その会社が地域の総合的な都市設計を行いお店を経営しています。

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大学時代の時、知り合いのバンドがよく練習がてらに、ここの歩行者天国でストリートパフォーマンスをして、それを手伝ったり、雑誌の編集をするようになってからは、運営会社からまとまったプレスリリースが届くので、まとまった窓口があるというのも便利です。

実は、残念ながら、このサンタモニカの商店街、今ひとつの問題があります。

それは、有名になりすぎて、地価がちょっと高くなりすぎているところです。

ということで、今後、商店街を丸亀商店街のように成功をされたい方・・・利益優先になりすぎないようにある程度のセーフティーガードが必要なことを肝に銘じておいてください。

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● 商店街成功の鍵(1) – 駐車場
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私がサンタモニカのショッピング地区で感心したのが、市立駐車場です。なんと、サンタモニカのPromenadeに市立駐車場が9カ所もあり、それが満遍なく端から端まで配置されています。

料金も、昼間であれば、2時間まで無料。そして夜は、18:00〜8:00までは、$3の定額料金となっており、最高でも一日$7までしか徴収しません。なので昼間に来て2時間以内であれば駐車場はタダです。

http://downtownsm.com/visitors/parking.html

これは、車社会であるロサンゼルスならではですが、日本でも都市以外の商店街は、無料、もしくは格安の駐車場を完備するのが鍵となるとおもいます。

個人事業主があつまっただけの商店街で駐車場を運営するのは難しいですが、商店街自体を1つの会社にすれば、その利益を駐車場運営に満遍なく分班できるのでこういった事ができるように成るでしょう。

商店街は駅の近くにあることが多いと思いますが、でも、買い物をすると荷物が多くなります。駅の近くであっても、荷物運びを避けたい方にとって、車で気軽に来ることができればどんなに楽になるか・・・。

駅の近くにある商店街でも、思い切って無料駐車場を考えてみてください。

「◯◯円以上お買い上げで無料」ではダメです。それだとお客さんに絶対に買い物をしないといけないというプレッシャーを与えてしまいます。郊外のショッピングセンターが税稿している一番の理由が、駐車場が無料だからです。

もちろん地価などのことを考えると無料駐車場が難しいのはわかりますが、せめて「◯時間まで無料」の料金システムで、とにかくプレッシャーなくお客さんに来てもらうようにしましょう。

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● 商店街成功の鍵 (2) – ロフト
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今、ロサンゼルスのダウンタウンが凄い変化を遂げているのです。その鍵を握っているのが「ロフト」。

ロフトとは、元々「屋根裏部屋」という意味だけでした。しかし、アーティストが屋根裏で、せっせとビンボー時代を乗り越え、成功していきます。

そして成功したアーティストの中には、立派なアトリエを持ったとしても、わざと、家やスタジオを屋根裏っぽく改造しはじめ、それらもロフトと呼ぶようになりました。

また、アーティストの中には、工場や倉庫などにも住み着いて居住空間+働く場所にして、そこもロフトと呼ぶようになったのです。

●Wikipedia – ロフト
http://ja.wikipedia.org/wiki/%e3%83%ad%e3%83%95%e3%83%88

ということでこのロフト・・・

・働く場所であり、家でもある

まるっきり、商店街じゃないですか〜。これをどうにかして商店街に活かせないでしょうか。

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● ロフトで商業地区再生の例 – リトル東京
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10年前、ロサンゼルスのリトル東京に初めて行ったとき、コリアタウンやチャイナタウンに比べたその荒廃ぶりにあきれ返っちゃいました。

とにかく店が潰れまくっていました。

またダウンタウンは治安の悪化なども問題になり、「このままリトル東京はだめになっていくのかな〜」と思っていました。

日系企業はロサンゼルス郊外のトーランス等に集中し、日本人の殆どはサウスベイ地区と呼ばれる地域に集中し、リトル東京に残っている日本人といえば、リタイアした日系アメリカ人のみ・・・と言った感じでした。

リトル東京のすぐ近くは、結構治安の悪いホームレスがたむろしているスキッド・ローという地区があります。こう言った理由で、リトル東京が廃れていったのです。

しかし、1999から、再開発計画が持ち上がりました。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%e3%83%aa%e3%83%88%e3%83%ab%e3%83%88%e3%83%bc%e3%82%ad%e3%83%a7%e3%83%bc#.E6.A6.82.E8.A6.81

その中心となったのが、ロフト型コンドミニアムです。

・ロスの渋滞のひどさ
・大企業よりも自分で起業する人が増えた
・人が住むことによる治安の改善

という事からダウンタウンだからこそ居住区をということで、ダウンタウンのあちこちで再開発が行われています。

残念ながら「リトル東京らしさ」はちょっとなくなっていますが、しかし寂れたリトル東京よりも、治安の良い活性化した町であることが何より重要です。

そして実際に、再開発がはじまって10年ほど立ちましたが、実際にやってくる人がどんどん増えているのを肌で感じていて、日本関係の飲食店やお店も新しく入ってくるようになっています。

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なので、日本でも、商店街の一部を、アーティストや新規起業者向けに格安でロフト化したらどうかな〜と思います・・・。

というか自分がそれを希望していたりします(苦笑)

商店街で、編集スタジオ持って、創作活動していくのが私のささやかな夢です。

全国の商店街の皆さん、ロフト化をぜひ考えてくださいませ〜。

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