静かにジャーナリズムが変わっている「メディア 2.5」

メディアの人間として、密かに尊敬している人の一人として、KNNの神田さんがいらっしゃいます。

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<関連記事>

● アップルの新型タブレット?電子書籍の向かう姿
http://ja.katzueno.com/2009/12/1103/

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そんな神田さんが、また新しいことをやってのけることになりそうです。

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■ KNNエンパワーメントコラム 一緒に作るニュースの時代が始まる!ハジマル!/神田敏晶
http://blog.dgcr.com/mt/dgcr/archives/20100315140300.html

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これ、ニュースを伝えるものにとっても見逃せなくなります。

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KNNの新番組「KNN Now

【開局】2010年4月1日22:00より23:00まで 毎日(月から金)
【放送】21時より、編集会議22時よりオンネット
【URL】< http://ustream.tv/channel/knnnow >

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・IT関係者
・マスメディア
・広報や広告代理店関係者
・企業の経営者

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であれば、絶対に要チェックです。

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■ 今までの読者参加型とこれからの自分主導型
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今まで、読者参加型のニュースサイトは、日本でもありました。

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いろいろ市民参加型メディアはありましたが・・・その中で成功していると思われた

● 市民の市民による市民のためのメディア インターネット新聞JanJan
http://www.janjannews.jp/

が・・・とうとう・・・

●『JANJAN』休刊のお知らせ
http://www.janjannews.jp/archives/2744447.html

残念ながら、この市民参加型メディアは、その役割を終えることになりました。

以下に廃刊の理由を引用してみます…

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第1は、急激な広告収入の落ち込みにより社業を支えるだけの収入の見通しが立たなくなったことです…

第2は、IT技術の急速な発展を見せる中で、BlogやSNS、Twitterが普及する以前から創り上げてきた弊社のWebサイトシステムは技術的に少々時代遅れになりました…

第 3は、インターネット新聞『JANJAN』は、…<省略>…ごく普通の市民が記者になってニュースを書くというインターネット時代にふさわしい市民メディ アの創造に挑戦しましたが、このところマスコミ側も市民の投稿やブログとの連携を重視する傾向が顕著になってきました。

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ということを述べられていますが、私はちょっと違うと思います。廃刊の根本的な問題となったは・・・

・ニュースの即効性

が、JANJANには欠けていたかもと思います。以下にいくつかの問題を取り上げてみたいと思います。

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JANJANは、誰でも市民ユーザーとして登録が出来、市民が記事を投稿出来ました。しかし、その投稿された記事を掲載するかしないかは、編集部の方が決めていました。

これは、誰もが自分の好きなときに好きな内容の記事やブログを投稿出来るこの世の中に相反するものです。

同 じメディアの人間として理解出来るのですが、JANJANが、投稿されたニュースを、すぐに掲載しないで、掲載に時間がかかったのは、「●●ニュース」と いう冠をかぶっている以上、ある一定以上のクオリティーを保ちたかったのでしょう。また、問題発言をして不祥事の責任を取らなくてはいけないなどのリスク が有ります。

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でも、これ、実は、新しい(インターネット)メディアでも何でもなかったのです。

簡単に言うと、新聞の読者欄をメインにしただけの旧来のメディアの形だったのです。

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新聞の読者欄や、視聴者投稿の「おもしろビデオ」番組を思い出してみましょう。

・読者が投稿
・編集者が選び
・(必要であれば)編集者が編集し
・発行、もしくは放映

となります。

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JANJANの場合も

・市民レポーターが記事を投稿
・編集者が選び
・(必要であれば)編集者が編集し
・インターネット上に公開

市民レポーターが参加するということで、最初の記事の投稿の部分は新しかったのですが、それ以降のプロセスが、旧来のメディアと全く同じだったのです。

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しかし、TwitterやFacebookなど、ユーザーの誰もがニュースを速攻で配信出来る世の中になりました。

その典型的な例が、飛行機の不時着の模様を捉えた「ハドソン川の奇跡」事件です。

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● USエアウェイズ1549便不時着水事故 – Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/US%e3%82%a8%e3%82%a2%e3%82%a6%e3%82%a7%e3%82%a4%e3%82%ba1549%e4%be%bf%e4%b8%8d%e6%99%82%e7%9d%80%e6%b0%b4%e4%ba%8b%e6%95%85

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不時着事故の第一報は、Twitterユーザーによるものでした。

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時代の流れで JANJANは、中途半端になってしまいました。

せっかく時間をかけてJANJANに記事を投稿しても、掲載される可能性はありません。しかし、自分のブログや Twitterなどで、すぐに記事を投稿出来ます。

「読者参加型」よりも「自分主導型」が強くなっているのでしょう。

か と言って、JANJANは、普通の人でもレポーターになれると言う機会を与えてくれた、重要な歴史の1ページであることは忘れてはいけません。 JANJAN関係者の皆様、本当にお疲れ様でした。休館のお知らせでは、また新しい形で帰ってくるとあったので、それに期待してみましょう。

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■ これからは2.5極化
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かと言って、私は新聞・ラジオ・テレビ・雑誌がなくなるとは思いません。

週60時間以上、取材しているレポーターの人のほうが、日に数十分だけしか時間を避けない人に比べて、記事のクオリティーが断然違うからです。

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あと、よーーーく、考えてみると、私、結構、Twitterの他のユーザーから、マスコミのニュースを教えてもらうことがあります。

実際に、Twitterを見ていても、新聞記事、テレビ番組や既存のネットニュース大手の記事を引用するつぶやきが多くみられます。私のTwitterを見てみると、20〜30%は、マスメディアの記事の紹介ではないでしょうか・・・。

ということは、TwitterやMixiが台頭していても、既存のマスメディアがなくなってしまうと、Twitterの面白みも30%なくなってしまうでしょう。

ということを考えると、これからは、マスコミと、ブログなどのユーザー投稿の2極化になると思われましたが、結構、マスコミとTwitterなどのメディアは上手く補完関係を保てるのではないでしょうか・・・つまり・・・

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1. マスメディアの編集された報道やニュース(テレビ、ラジオ、新聞)
2. ソーシャルメディア(Twitter、Mixi)
2a. マスメディアのリソースをユーザーが脚色したブログやTwitter(補完関係)
2b. ユーザーが大元のブログやTwitter

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という図式が上がってきます。

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■ これからのメディア・企業のあり方
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今、ニュースの情報分野ですごいことが起こっています。

自分でも、こう書いていて理解し難いことがあるのですが・・・

今、まさに、マスメディアと、ソーシャルメディアとの垣根がなくなりつづあるのです。

これは、すごくエキサイティングなことですが、色んな意味で恐ろしいことです。

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まずは、メディアが必要なのに収益モデルの改善やリストラを行えず、自滅してしまい、それにともなって、Twitterなどのメディアも役割を果たせなくなってしまう可能性です。

ここで、メディア関係者の方には痛いですが、大幅なリストラが待っています。

企業では、情報の即効性が求められるが上に、今までのプレスリリース配布の承認プロセスでは、遅くなりすぎるので、担当者が迅速に判断出来て情報発信が出来るような体制を作らなくてはいけなくなります。

特に企業の社長さんは、自分でブログやビデオに出演してプレゼンテーションを上手く出来るようなスキルを身につけて以下なくてはいけなくなりそうです。

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■ とにもかくにも、
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とにもかくにも・・・

KNNの新番組「KNN Now

【開局】2010年4月1日22:00より23:00まで 毎日(月から金)
【放送】21時より、編集会議22時よりオンネット
【URL】< http://ustream.tv/channel/knnnow >

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・IT関係者
・マスメディア
・広報や広告代理店関係者
・企業の経営者

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であれば、絶対に要チェックです。

IT関係者は、もちろん自分たちの業界の動向を知る上で要チェックです。

重要なのは、メディア関係者さん、その柔軟な対応や番組進行について学ぶべき。

そしてこれも重要、起業の広報担当者さんや広告代理店さん。この新しいメディアでどういった広報活動を行っていけば良いのかを無駄遣いしないで有効的に活用する方法を模索する意味で、要チェック。

そして経営者の方は、これを利用しないと、自社のプロモーションが上手くできなくなります。

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■ 勝手に命名「Media 2.5」
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ということで、勝手に、「Web2.0」という言葉をもじって、「Media 2.5」とでも言うべきでしょうか?

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先日、私が書いた

● 機材リスト解説 – 本気でネット中継をする方法
http://ja.katzueno.com/2010/03/1163/

の「ケツダンポトフ」のネット中継といい、私が先日行った

● トヨタ公聴会・実況中継ログ
http://ja.katzueno.com/tag/toyota-hearing-2010/

といい、

● Ustreamの衝撃、ふたたび…
http://nobi.com/jp/Ustream/entry-1140.html

といい、「メディア2.5」を象徴する出来事が続いています。

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マスメディア (1) + ユーザー(1) + マスコミとユーザーの補完関係 (0.5) = メディア (2.5)

なんでしょうね〜。

Twitterのハッシュタグは「#media25」で〜(苦笑)

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