「障がい者」表記の矛盾と英語力

突然ですが、私は、ネイティブの英語を直せるくらいの英語をしゃべることが出来ます。

ネイティブの英語を直して、お金をもらっているので、私の英語はネイティブ以上と言ってもセーフなんじゃないでしょうか・・・(苦笑)

ともかく、英語をしゃべれるようになるに当たって実感していることの1つは・・・

「母国語もきちんと喋れること」

が、どれだけ重要だったのかです。

このブログもそうです。

このブログは、自由気ままに書いているので、誤字脱字が多いですが、このブログを始めた4年前に比べると、格段に文章力が向上しています。

そして、同じように、英語力もこの4年間で向上したと思いました。

日本語が上達し、言葉を使う力が向上したことによって、他の言語に対する理解力も強まると実感しました。

また、以前、このような記事を書きました。

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● 留学に必要なのは日本史か世界史か
http://ja.katzueno.com/2008/10/841/
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国際派人間になるために、日本史と世界史、高校でどちらを履修するべきか良いかです・・・。

上の記事を読む時間が無いひとのためにちょっとだけ書いておきますが、留学したり、海外に行く人こそ、日本史を勉強すべきだと思っています。

このように話題の本もありますし・・・。

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● もういちど読む山川日本史 – 山川出版社 – Amazon.co.jp
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4634590646?ie=UTF8&tag=katz515-22&linkCode=as2&camp=247&creative=7399&creativeASIN=4634590646
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ともかく、高校のときに日本史を選択したおかげで、ロスで、友達との会話がすごく役に立ちました。

な ぜかと言うと、アメリカは多民族国家です。ですので、イギリス、ギリシャ、ユダヤ人、イタリア、イラン、パキスタン、メキシコ、ブラジルなどなど、いろい ろな人種の人と知り合いました。んで、彼らと話すときに、自分のバッググラウンドをうまく説明出来ることによって、彼らと比較できるし、彼らの民族的背景 を理解するのに役に立ったからです。

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同じように、語学に対しても、日本語が上達したからこそ英語が上達したと思っています。

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■ 「障がい者」表記について・・・
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ということで、今回は日本語に関しての疑問と提案です。

さて、3月22日、東京新聞の社説でこんなことが書かれていました

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● 『障がい』表記 呼ばれる側の立場から
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2010032202000082.html
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私の住んでいる三重県を含めて、世間では、「障害者」表記から「害」の表記を平仮名の「障がい者」という表記にして、障害者は「害」ではないという努力をしようと言うのです。

ちょっとですね、これに対して、ちょっと喉につっかえた違和感を感じ続けているのです。

それは、「障害者」の「害」を平仮名にしたって、ひらがなの「がい」は、どっちにしろ「害」から来ているだけであるということです。

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■ 「障害者」を平仮名にしても根本的な解決ではない
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日本語には、大きく別れて、3つの種類の言葉があります。

1. モンゴル語系の古来からある日本語
2. 中国から漢語を通して中国語から取り入れられた日本語
3. カタカナ語(外来語。主に、英語から)

もちろん正岡子規が明治時代に考案した「野球」など、例外はあるものの、日本語のほとんどは上記のように、大きく別れて3つ有ります。

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言語学者の方には申し訳ないくらいの手抜き解釈ですが・・・

1 の「モンゴル語系の古来からある日本語」であると日本で発明された言葉で、漢字を当て字として使った例が多いので、漢字には意味が無い。

2 の「中国語から取り入れられた日本語」は、漢字の意味や発音を取り入れられて日本語として使われるようになった。

ということが言えます。

それでは、障害者の「害(がい)」という漢字を Goo の漢和辞書で調べて、どちらの種類の漢字か調べてみましょう。

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● かい【害】の意味 – 国語辞典 – goo辞書
http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/jn/28871/m0u/%e5%ae%b3/
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によると、

「〔漢音〕妨げ。支障。災い。」

とあります。

つまり、「害」という漢字は中国語から取り入れられた言葉で、「がい」は、その漢字「害」の「漢音」でしかないのです。

ひらがなにしてもしなくても、「がい」は、根本的には「害」なのです。

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■ 「がい」の啓発は、手抜きにしか思えない〜
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なので、私は、「害」を「がい」と表記しましょうと活動をされている方々は、手抜きをしているとしか思えないのです。

臭い物にフタをしているだけなような気がします。

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■ 思い切って新語を作りましょうよ〜
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英語の変わり方を見てみましょう。

上 記の東京新聞の社説でも有りましたが、英語では「物乞い」という英単語と発音が似ている「ハンディキャップ」と言う言葉から「The Disabled」「The people with disability」という言葉に変わりつつあります。ロサンゼルスの街中のサインは、ほとんどこの表記になったと言ってもいいでしょう。

「Handicap」から「disability」という言葉に代わりましたが、その時、新しい言葉「Disability」には、「Hand」や「Cap」など昔の言葉は一切使われていません。

100%言葉を変えたので、イメージを100%変えてやるぐらいの意気込みが伝わってきます。

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ということで、英語に習って「障害者」そのものの言葉を変える必要があるのではないでしょうか・・・。

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ということで・・・私が提案する言葉。

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英語に習って「不全者」というのはいかがでしょう。

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「不全」という言葉は

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● ふぜん【不全】の意味 – 国語辞典 – goo辞書
http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/jn/169575/m0u/%e4%b8%8d%e5%85%a8/
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「物事の状態や活動のしかたが完全でないこと。十分でないこと。また、そのさま。不完全。」

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とあります。英語の「Diability」に似ています。

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ともかくも・・・

「障害者」を「がい」にする啓発は中途半端という疑問でした〜。

ということで、「障がい者」と、ひらがなで使おうと啓発している方。
ひらがな化以上のチェンジが必要ではないのでしょうか〜。

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■ 追記:「障碍」は?
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この記事投稿から、数人の方から「もともとは『障害』ではなく『障碍』である説もある」と指摘を頂ました。

それであれば、わざわざ、ひらがなではなく『障碍』とすべきです。

ひらがなの「がい」にしてしまうと、今まで私たちが使い慣れてきた「害」という漢字が無意識に浮かんでしまいます。

んで、常用漢字ではないから、常用漢字にならなければ漢字使用ができないといわれる方もいらっしゃるしょう・・・。「碍」の字をこのために常用漢字にしようと活動されている方がいらっしゃいます。

でも結局「しょうがいしゃ」という言葉が使われ続けることによって、「障害者」という言葉とイメージが続くことになります。

イメージアップを図るのであれば、100%変えるのがいいのではないでしょうか。

常用漢字化活動の労力を、そのまま新しい新語を考えるエネルギーにした方がいいと思います。

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