最近、とある新プロジェクトを立ち上げようと、いろいろ買い物をしているのですが、一通りの買い物を終えたので、私が最近購入した商品リストをここで公開したいと思います。
YouTube等、気軽に動画を公開出来る機会が増えました。ということは、会社の広報部でも気軽に製品紹介等の動画を報道関係者の取材に頼る事なく自分たちで安価に公開出来るインフラが整った訳です。
.
<参考記事>
●アップルのプレゼン術を盗め!(その1)
https://ja.katzueno.com/2008/10/819/
●アップルのプレゼン術を盗め!(その2)
https://ja.katzueno.com/2008/10/822/
●アップルのプレゼン術を盗め!(その3)
https://ja.katzueno.com/2008/10/826/
●Ustreamハイライト機能の使い方
https://ja.katzueno.com/2010/07/1278/
●Ustream 屋外中継の心得
https://ja.katzueno.com/2010/04/1206/
●機材リスト解説 – 本気でネット中継をする方法
https://ja.katzueno.com/2010/03/1163/
●生録ブームから・「個」ー「大」ー「個」の流れ・技術・マーケティングを考える
https://ja.katzueno.com/2008/03/1260/
.
.
.
==================================================
○自分で作れるインターネット放送局機材リスト
==================================================
ということで、気軽に自分放送局を作る為の機材リストを簡単に紹介して行きます。
趣味で何かの情報発信をされたい方、地方自治体で簡単なインターネット放送局を始められたい方。学校のクラブの方、そして自分の製品・サービスを紹介したい中小企業の皆様向けに紹介したいと思います〜。
.
.
.
==================================================
○カメラ
==================================================
先ず最初にカメラです。私のオススメは、Canon iVIS HV-30です。
○Canon フルハイビジョンビデオカメラ iVIS (アイビス) HV30
http://www.amazon.co.jp/gp/product/B0013AV2N0?ie=UTF8&tag=katz515-22&linkCode=as2&camp=247&creative=7399&creativeASIN=B0013AV2N0
と いうかアメリカでは6月に新モデルのHV40が発売されますが、先週に中止になった大阪の Geeklog Japanese のセミナーにも持って行きたかったので先週購入しました。結局は使わずじまいでしたが、どっちにしろ、新モデルは価格も高いと思うので悔いはありません。
この Canon のHV-30は、なんといっても、この価格帯での画質です。
去年には、この旧モデル HV-20 を2台、インドネシアに持って行って、サーフィンのドキュメンタリー映画に使用させていただきました。
残念ながらプロデューサーさんからストップがかけられているので、予告編をお見せ出来ないのが非常に残念ですが、インドネシアという湿度が高く暑い環境の中、時には水中カメラとして、時には町中をゲリラ撮影カメラ(苦笑)として大活躍。
ちなみにメインのカメラは ビクターの GY-HD100

とある無人島キャンプで機材のメンテ中
とある、オンボロホテルでメンテ中。
ケースの下にある2台が HV20。左側のケースがバッテリー専用ケース。
HV20用のバッテリーは30個用意しました(苦笑)
そして去年、この HV-30 を使用して、私が日本でマネージャーをさせてもらっているジャズシンガー、 James Tormé が去年ディズニーホール等で行ったコンサートの裏側を撮影した素材が、ロサンゼルスの地元のテレビ局に実際に使われてしまいました。
HV30の画像ではありませんが、その時のコンサート
ということで、実績を先に紹介しましたが・・・HV-30の特典は・・・。
1.軽い
2.小さい
3.画質も価格なりに良い
4.HD画質
5.テープメディアである
です。最近ではDVDタイプのモノや、ハードディスクタイプが普及して来ていますし、ネットの接続スピードも速くなって来ました。ですので、かなり近い将来は、HDDタイプが普及すると思うのですが、来年くらいまでは、まだテープです。
というのも、前述のテレビ局に James Tormé のコンサートの映像を渡す時に、HDDだと、10GBほどあります。
その映像データをネットで転送すると、12時間くらいかかります。
特にアメリカは、まだDSLかケーブルしか普及していないので回線速度も遅いということもあり、余計ネットでデータをやり取りするのに時間がかかってしまいます。
もちろん、外付けハードディスクに保存して宅急便で送るというのも手ですが、それよりかは、テープを封筒に入れて送ってしまえる方が手軽ですね。
ということで、これが私がCanon HV-30を選んだ理由でした。
ちなみに、三脚も書くべきですが、今回は予算がなかったので三脚は購入せず。時間と予算が出来た時にじっくり選んでみようと思います〜。
ここで使ったお金は7万円。
.
.
.
==================================================
○編集機材
==================================================
さてビデオを撮れば編集しなければ行けません。
ということで、手抜きですが・・・
.
○映画編集にはMac?Windows?
https://ja.katzueno.com/2008/10/854/
をお読み下さい。基本的にオススメはMacのシステムですが、Windows でも構いません。
一番安いMac のシステムを構築したとして・・・
.
○Mac mini = 9万円
http://www.amazon.co.jp/gp/product/B001UHN7QQ?ie=UTF8&tag=katz515-22&linkCode=as2&camp=247&creative=7399&creativeASIN=B001UHN7QQ
○編集ソフト Final Cut Express = 2万円
http://www.amazon.co.jp/gp/product/B000ZEVL8Q?ie=UTF8&tag=katz515-22&linkCode=as2&camp=247&creative=7399&creativeASIN=B000ZEVL8Q
.
です。予算があれば Final Cut Express の代わりに・・・
.
○AppleのFinal Cut Studio
http://www.amazon.co.jp/gp/product/B000PGTG90?ie=UTF8&tag=katz515-22&linkCode=as2&camp=247&creative=7399&creativeASIN=B000PGTG90
.
やアドビのPhotoshopなども購入したいですね。
.
.
.
==================================================
○結構使える素材集
==================================================
また、予算のある方と英語がある程度読める方・・・ネットで海外からクレジットカードでの購入に抵抗を感じない方は・・・。
.
○Digital Juice
http://www.digitaljuice.com/
.
等の素材を購入される事をお勧めします。
これらの素材を使う事によって、普通の映像がいっぺんにプロのような素材になってしまいます。
詳しい事は・・・。
.
○映画の予告編の作り方
https://ja.katzueno.com/2008/11/870/
.
に揃えておきたいモーショングラフィックやBGM素材集のリストがあります。
ということで、BGMや素材等を5万円分ぐらい購入したとして・・・
カメラ = 70,000
編集システム = 110,000
素材 = 50,000
—————-
23万円
この予算で作る事が出来る、私が作ったビデオの例が・・・
になります。
というか、オープニングのアニメやタイトルの文字は AfterEffects という10万円するモーショングラフィックスのソフトを使っていますが・・・。実はカメラは3万円くらいの安物ビデオカメラで、三脚なし、マイクもカメラ についているマイクのみ・・・で撮影しました。
音楽は、上記のDigital Juiceで購入した音楽を使用しています。
ということで、上記のようなビデオが予算30万円以下で出来てしまいました。
例えば、中小企業の広報部の方は、地方の新聞広告を出そうとすると30万円くらいかかってしまいます。ということで、地方の新聞広告を出すお金を一回だけ節約する分、機材を購入し、ちょっと勉強すれば、上記のようなビデオを今後数年作り続ける事が出来るようになります。
*もちろん、ソフトウエアを使いこなせないと行けません・・・私のように、20年ぐらい映像編集や撮影を覚える時間がなければ、プロの方に20〜30万円くらいで作っていただけると思います。
.
.
.
==================================================
○もう一歩上の映像制作を・・・
==================================================
さて、ビデオを撮る方のほとんどは、カメラや編集機材だけに注目してしまって、ビデオ制作に置いて大変重要なことを忘れがちです。
最近のカメラは小さいカメラでも結構良い画像がとれます。
最近の報道番組・・・特に政治関係のニュースをご覧頂くと分かるのですが、画面にかすかに映っている他局の記者さんに注目てしみて下さい。
家庭用と思われる、小さいビデオカメラを持っておられます。
今ニュース番組で皆さんが見られている映像は、家庭用ビデオカメラで撮られている映像も含まれているわけです。
今はプロの報道関係者の方も、皆さんが運動会で使っているようなビデオカメラを使っておられるのです。
とにもかくにも、カメラは家庭用で十分という事が分かりました。しかし、プロの方は家庭用のビデオカメラを使用し、設備投資を節約していても、妥協していない部分があります。
例えば、前述の政治関係のニュースで記者さんが国会議事堂等で、議員さんにインタビューされている時、一般の方が使われている家庭用ビデオカメラを使っていても、それプラス、家庭用ではない機材を使っています・・・。
それは、マイク = 音声です。
.
.
.
==================================================
○映像に重要なのは、実は音である
==================================================
前述のように、カメラ部分は、別に普通の安物のカメラで良いのですが、どうしても、カメラに内蔵されているマイクの性能には限界があります。
ということで、マイクを別途用意する必要がある訳です。
私は運良く、学生時代に、今でもハリウッドでプロの現場録音として活躍されている方と知り合う事が出来、彼から現場録音の技術について学ぶ事が出来ました。
ハリウッドで活躍している監督さんでさえ、音声の事にはあまり気にかけないのですから・・・ある意味、私は変わった存在でした・・・(苦笑)
とにかく、私が集めた現場録音のキットがこれです。
○インタビュー用ピンマイク Senheiser G2 x 4 = 約30万円
http://www.bhphotovideo.com/c/product/324242-REG/Sennheiser_EW112PG2_A_Evolution_G2_100_Series.html
○ポータブル音声レコーダー Fostex FR-2 = 10万円
○ショットガンマイク Audio Technica AT897 = 3万円
○ショットガンマイク の防風セット (Rycote) = 7万円
*よくマイクを持っている人が持っているデッカイふわふわしたやつです
○ショットガンマイクのマイクポール = 6万円
*安いモノもありますが、これはカーボンファイバーで軽いので高いです
その他音声ケーブル等のアクセサリーで数十万円分・・・。
カメラで7万円しかかけていないのに私は音声関連の機材に100万近くのお金をかけています・・・って今、機材リストを見直してみて私も気がつきました・・・。チリも積もれば山となる〜。
.
.
.
==================================================
○まずが気軽にインタビューマイクから
==================================================
ともかく、カメラよりも音声がどれだけ重要かを大げさに強調しましたが・・・上記のセットは、映画の撮影専用に私が揃えた機材です。
今回のテーマは、「放送局」なので、インタビューマイクがあれば良いでしょう。
ということで・・・。つい先ほど購入したのが・・・プロでも使用している Shure (シュアー)のインタビューマイクです。
○Shure SM63LB = 約1万5千円
そして、このマイクは、「XLR」と呼ばれる業務用音声ケーブルを使用しているので、家庭用カメラに入力する為に以下のアダプターを購入する必要があります。
.
【更新:2011/1/26】
○BeachTek DXA-2T = 約2万円
○BeachTek DXA-2S = 約2万円
http://www.bhphotovideo.com/c/product/335809-REG/Beachtek_DXA_2S_DXA_2S_Dual_XLR.html (販売中止)
.
そして、マイクからこのアダプターにはXLRケーブルでつなぐ必要があるので7mくらいのケーブルも・・・
○XLR Cable 25FT = 約2,500千円
そして、もっとプロらしく見せる為のアクセサリーがこれ・・・。
○GB Mic Flag Triangle Microphone Flag – Measures: 2.25 x 3.75″ (5.72 x 1.91cm) – White = 約3,500円
http://www.bhphotovideo.com/c/product/266387-REG/GB_Mic_Flag__Triangle_Microphone_Flag_.html
前述のShureのマイクの直径のサイズに合わせたモデルで、他にも黒や青等のモデルもありますが、よくテレビで番組のロゴが入ったマイクを持っている方がいらっしゃいます。それらは、この「マイクフラッグ」と呼ばれるモノです。
ここに自分の会社のロゴ等を貼って、よりプロらしいインタビューが出来るようになります。
ということで・・・
マイク = 15,000
アダプター = 20,000
ケーブル = 2,500
フラッグ = 3,500
———————–
計 41,000円
最低でも音声にはこれだけのお金をかけましょう・・・。
ちなみに、ここでリンクしている先は B&H というニューヨークにある、知る人ぞ知る超有名なお店です。私も9年前に一度、この店で買い物をする為にニューヨークに行った事があります。
それから9年間、ずっと利用させてもらっているのですが、円高ドル安の影響もあり、ある程度の買い物をするのであれば、結構お特に買い物が出来るところです。
日本のプロの映像関係の業者さんも数多く利用されています。
.
.
.
==================================================
○まとめ・・・
==================================================
ということで・・・おそらく、このブログを読んでおられる方のほとんどはパソコンをお持ちだと思うので・・・パソコン購入費を除くと
70,000 = カメラ
15,000 = マイク
20,000 = XLRアダプター
10,000 = アクセサリー
20,000 = 編集ソフト
10,000 = 外付けハードディスク(映像保存用)
———————–
計 14万円
の出費で、自分の放送局が持てるようになります。
もうちょっと出費しても良い方は・・・
.
○インタビュー用ピンマイク Senheiser G2
http://www.bhphotovideo.com/c/product/324242-REG/Sennheiser_EW112PG2_A_Evolution_G2_100_Series.html
.
を2セットくらい購入しても良いかもしれません。ただし気を付けてもらいたいのは、ピンマイクは人の体につけるわけで、しかも小さい・・・・。壊れやすいです。私の経験では2年もてば良い方でしたので・・・。
.
○Pearstone OLM2 Replacement Omnidirectional Lavalier Microphone f/ Sennheiser ME2
http://www.bhphotovideo.com/c/product/549027-REG/Pearstone_OLM2_OLM2_Replacement_Omnidirectional_Lavalier.html
.
のピンマイクを度々購入される事を覚悟しておいて下さい。
ちなみに、私は今日のお買い物で・・・この他にも・・・
.
○HV-30(カメラ用)のOEMバッテリー x 3個
http://www.bhphotovideo.com/c/product/538254-REG/Pearstone_NB_2L22_NB_2L22_Lithium_Ion_Battery_Pack.html
○HV-30のバッテリーチャージャー x 3個
http://www.bhphotovideo.com/c/product/581837-REG/Pearstone_CMNB2L_Mini_AC_DC_Battery_Charger.html
○HOYA のレンズフィルターセット
http://www.bhphotovideo.com/c/product/408008-REG/Hoya_GIK43GB_43mm_Introductory_Filter_Kit.html
.
も購入しました。
このお買い物の成果は7月頃にお見せ出来ると思います〜。
それでは、ご自分で放送局を作られた際は、教えて下さると幸いです〜。
cc common dummy placement