忙しいです。すごく忙しいです。でも、幸せです〜。
数ヶ月前にちょっとだけ、取り掛かっていると紹介した、「Japan Film Festival Los Angeles」のホームページが段々と形になってきました。
● Japan Film Festival Los Angeles 2010
http://www.jffla.org/2010/ja/
私が関わっている concrete5 を使用して構築しました。
当社もスポンサーとして参加させていただいています。
<関連記事>
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● 世界に売れる日本映画は作れるのか?(その2)
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自分でも、日本語版翻訳者として concrete5 を理解しているつもりですが、こうやって実際の案件で作業していくと、その効率性と操作性が素晴らしいことを再実感させられます。
最初、WordPress さんや Movable Type さんを使われている方にとっては、慣れない部分があると思います。ですので、数カ月、ゆっくりと自分で勉強できる方に限ってですが、きちんと勉強できれば、かなり効率良くサイト構築が出来ると思います。
今回は、このプロジェクトで
・サイト構築
・テンプレート制作
・多言語化
・パスワード保護ページ
・予約フォームシステム
などを、ほぼ concrete5 の基本機能だけで構築しました。68ページものサイトを、ほぼ一ヶ月で構築できたのは、奇跡です。
この他にも、
・SNSで情報交換
・Usagi Project の MyNETS を使用
・Google Docs で文章管理
・Twitter & Facebook でマーケティング
などを活用しています。
さて、今日は、この中でも Facebook と Twitter に関して紹介したいと思います。
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■ Twitter が成功したわけ:SNSの歴史
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実はさきほど、ロサンゼルスから連絡がありました。
とある知り合いの企業から、とある商品を紹介したいとのことでした。
ということで、企画書を2時間でメールで書いて、3〜4時間待ったら・・・。
「オッケー。予算も降りたよ」
と即認可が降りて、Ustream、Twitter、Facebook を使ったマーケティング活動をロサンゼルスの3人と日本の私1人で行うことになり、翌日には、Skype を使ってネットミーティング。
そして、私が Google Docs と Google Wave を使って文章を共同管理して行こうと提案し、作業が始まっています。
クライアントさんからお願いがきてから3日目にチームが結成され、作業が始まりました。
・Twitter
・Facebook
・Ustream
・YouTube
・Eメール
を中心とした活動を
・Skype
・iChat
・HootSuite
・bit.ly
・Google Docs
・Google Wave
などのサービスと
・Tweetie
・TweetBubble
・Ustream Producer
などのソフトやiPhoneアプリを使って行います。
正直言って、各サービスの使い方を紹介するだけで数冊の本が書けてしまうような状態です・・・。
今回は、簡単に、今、「Twitter」がなんで注目されているのかを紹介したいと思います。
本当にTwitterを使いこなしたいと思われる方は、上記のような様々なサービスを使いこなしていくのが重要なのです。
Twitter の成功を紐解くと、アメリカのソーシャルメディアの変革に当てはまります。
Six Degree というサービスから始まったSNSサービス。最初の火が付いたのは、 Friendster というサービス。私も2003年4月ぐらいに最初にFriendsterにユーザー登録。
最初の SNS は友達と紹介しあう程度。
Friendster は現在でも東南アジアには人気です。これは、インターネットの接続スピードに関係があるかもしれません。
しかし、アメリカでは MySpace が大人気になりました。そのキーワードが「カスタマイズ」と「ミュージシャン」でした。
HTMLやCSSを習得する必要がありましたが、その後、オンラインで簡単にコードを作れるサイトも出てきて、皆が自由自在に自分のプロフィールをデザインすることが出来ました。
自己主張が激しいアメリカならではです。
そして普及したもう一つの理由が、アーティストが気軽に自分の楽曲などを紹介し、ファンとの交流やマーケティングが可能になったことです。
ここで、私のソーシャルメディアとの関わりも、友達と連絡を取り合うツールから、仕事のツールとしても活用するようになりました。2005年頃のことです。
というのも、MySpace で、「映画」のプロフィールが作れるようになったのです。
ということで、インディー映画を作っていた私は、MySpace で自分の作品のプロモーションを開始、そして他の映画のプロモも、お金をもらって管理するようになったのです。
最終的に MySpace で管理していたアカウントは 8つになりました(苦笑)
つまり、考えていただくと、私が Mixi で8つのプロフィールを持っていたと言うことになります。
.
しかし、MySpace も問題があったのです。
・プロフィールの装飾がかなり自由に行え、読み込みが重いプロフィールが出る
・アーティストやねずみ講ビジネスからのスパムが大量に発生した
そして、サーバーからのレスポンスが遅かったり、よくサーバーが落ちたりしました。
(全然関係有りませんが、ネットワーク管理をしている知り合いが働いていたサーバーセンターに、 MySpace のサーバーがおいてあり、直に見たことがあります。それだけなんですが〜)
そして、2007年、Twitter が登場し Facebook が後述の理由で一躍有名になりました。
んで・・・ここで気がついたのですが、7年間の変革を書くと、めちゃくちゃややこしくなるので、ハショります・・・。
ともかくも
Friendster はソーシャルの基礎を確立し
MySpace は、ビジネスとしての可能性を与えてくれましたが、ユーザーに過ぎた自由を上げてしまって混沌としてしまいました。
それらの SNS の欠点たちを Facebook はバランスよく調整しました。
Facebook は2009年に自分のプロフィールのデザインの自由度をあえてなくし、他のSNSに比べると、結構な“規制”をかけました。しかし、ユーザーのカスタマイズ度が制限されることにより、目障りなプロフィールなどがでてこなくなりました。
Facebook のデザインに自由度が効かないことが受け入れられたのは、 MySpace がどれだけひどい状態になったかを皆が見てきたからでだとおもいます・・・というか私のアメリカにいる友人たちも異口同音に語っています。なので、 Facebook は運が良かったのもあるかもしれませんね。
そして、Facebookは、他のどのソーシャルネットワークが考えつかなかったことを、2007年5月にやったのです。
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■ Twitter が成功したわけ:オープンになること
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それが、「オープンになること」でした。
MySpace 時代では、サイトの中にすべての機能を入れて完結しようとしました。しかし、私のように、仕事として、ブログや Twitter や・・・と、いくつものアカウントを管理するのはすごく面倒くさかったのです。
そこで、Facebook では、今ではMixiでも導入された「アプリ」機能を始め、そして、Facebook Connect というサービスを始めたのです。
ユーザーが自分の好きな機能を付け加える・・・。iPhoneのアプリの機能のようなもの、そして、Facebook Connectとは、Facebookが、他のサービスに、ユーザー認証を代行しようというサービスです。
Facebookは、ユーザーのログインなどのユーザー管理で基本的なことを行い、第3者の企業が、サービスに参入出来るようにし、商業的に大成功をおさめることができた最初のケースだったのです。
そして、TwitterとFacebookは、つぶやきをFacebookとTwitter相互にシンクロさせることによって、ユーザーの面倒くささを解消することになり、それが爆発的な発展を遂げることになったのです。
そして今、Ustreamも爆発的な人気を収めています。
その起爆剤となったのが、TwitterとFacebookとの連動です。
TwitterやFacebookで、該当するUstreamの放送をつぶやくと、それがUstreamの放送ページにも反映されるようになったのです。
つまり、これからは、どれだけ、プラットフォームを「オープン」にして、ユーザーの面倒くささを解消することが鍵になると思います。
さて、Twitterが成功したわけ・・・を書いているのですが、なぜか Facebook の話しばかりになってしまいました・・・。
時間もないので要約すると・・・ Twitter は、Facebookの例に習い、自分たちの中で完結するのではなくて、他のサービスと一緒に共存することを選んだのです。
Twitterは、2007年にサービスが開始したものの、ちょっと低迷した時期が続きました。2008年の大統領選挙でちょっとだけ注目を浴びましたがそれほどでもありません。
ですので、 2009年に Facebook と同じように、ユーザー認証を公開しました。そして、それに加え、 Twitter は認証されたユーザーの情報を他のサービスに提供することを許したのです。
ま た、Twitter 自身は140文字のマイクロブログというスタンスを崩さず、シンプルを貫いていると言うのも MySpace からの教訓かもしれません(憶測です)。そして、Bit.ly、TwitPic や Twitlogなど、追加機能を他のサービスととして提供させることにしたのです。
Twitter が成功したのは、Facebook の Friend Connect の成功を垣間見た Twitter が、それを取り入れて、 Facebook との共存を図り、しかもその拡張機能追加をスピーディーに行えたからです。
そして、Ustream も同じように、 Facebook Connect を見て、 Facebook と Twitter との共存を他のライブ放送サイトの誰よりも早く行ったので、成功したのではないでしょうか・・・。
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■ Ustream (ボケ) + Twitter (ツッコミ) 関係
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ということで、技術的な難しい話はおいといて・・・。
簡単に言うと、「Twitter」と「Ustream」は、ボケとツッコミの関係を築けたのではないでしょうか〜。
Twitter を使いこなすためのコツ・・・。
それは、SNSの試行錯誤の歴史そのものです。
他のサービスを上手に使い分け、気軽に連携できる。
そして、それらを誰よりも速く行わなければいけません(ここ重要)
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■ 今からの鍵は「オープン」と「コラボレーション」
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実はこれ、ネット上で発展したものではなく、実際の社会ではすでにあるものです。
例えば、免許証を例にとります。
免許証の本来の役割は、自動車が運転出来ることを証明するためのためだけに作られました。
しかし、免許証があると、なぜか、本来の「車の運転」という目的以外に、レンタルビデオでビデオを借りられたり、アメリカではクラブに入るときの年齢チェックに使われます(車の運転を証明するものが、飲酒のため使われています(苦笑))
これって、将来のネット以外のビジネスにも繋がることではないかなと思っています。
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