InterBEE 2014 で Cerevo の LiveWedge を触ってきた

InterBEE Sign

2014年11月19日 (水) 〜 21 (金) まで、東京幕張メッセで開催された InterBEE に行って来ました。InterBEE とは「国際放送機器展」の英語の略称で、世界中の放送機器メーカーが東京に集まって行う日本最大級の業務用映像・音声・コンテンツの展示会です。一番の目的は Cerevo の LiveWedge を手にとって見ることでした。

InterBEE 2014 Interior

InterBEE は3年前に参加したっきりでしばらくご無沙汰でしたが、ちょうどたまたま、前日のコンクリートファイブジャパン株式会社の取締役会が長引いて終電を逃し(苦笑)、元々 Skype の打ち合わせを予定していた打ち合わせを現地打ち合わせにすり替えたりと、東京滞在をたまたま1日伸ばし、夕方の閉館45分前に千葉の幕張メッセにおじゃますることが出来ました。

 

InterBEE は熱気あふれる

InterBEE は、映像機器の低価格化などで、映像を取り扱う人々の敷居が低くなってきました。また百万クラスのカメラというミドルレンジの業務用機でも多彩な映像表現が出来るようになってきたため、映像のプロフェッショナルとしても興味深い内容となっていました。

InterBEE Sony

InterBEE の詳しいレポートは、ProNews という映像機器情報サイトが YouTube ライブ配信をはじめとした詳細レポートを行っていますので、そちらをご覧ください。映像配信は、DAVICS2 という今映像プロのための SNS で知り合った知人たちがレポートしていて、InterBEE にも DAVICS のメンバーがたくさん集まっており、 InterBEE = 全国各地の映像制作者が集まる一足早い忘年会となっています。

 

Cerevo ブースの LiveWedge を見に来た

InterBEE 2014 Cerevo

自分の一番の目的は、9月にお金をシステムファイブさんに払い、商品の到着を待っている、約10万円のHDMI 4入力のライブスイッチャー LiveWedge の実機を見にやって来ました。プロ用機器とアマチュア機器の中間みたいなものです。InterBEE では数百万〜億単位の商品が展示されているので、10万ぐらいの製品は小さいものですが・・・それでも、 Blackmagic ATEM 1M/E を DAVICS の知人に売ってからスイッチャーのない状態が続いているので、どうしようかとずっと待ち望んでいたのでした。

Cerevo LiveWedge

LiveWedge の詳しい紹介は DAVICS から派生したミドルレンジな映像のプロのための生放送番組「HD Users」の2014年2月第2部の録画 (Ustream ※ 近い将来録画が削除されます) をご覧いただけます。

実は、これを使うことを一番の目的で今年の6月に iPad Air を購入したものの・・・、iPad Air 2 が発売され型落品になってしまうなど・・・、首を長くして待っています。

ともかく、下北沢で打合せが 15:30 に終わって、急いで電車に飛び乗り、乗り換えも走って 16:45 という閉館45分前にギリギリに駆け込んだ InterBEE 。Cerevo のブースを探して辿り着くことが出来ました。

ブースの方にお伺いして、スタッフのかたにいろいろ質問。社長もいらっしゃいました。 そして、 LiveWedge は2015年1月に出荷開始と伺い、一安心。理由をスタッフの人に聞くと、声を濁らしていましたので理由は言えないのでしょう。ただ、DAVICS 紹介時の2014年 2月に比べてクロマキーの抜け具合もよくなり、iPad コントロールパネルのレスポンスも良くなっているようでした。

Cerevo LiveWedge iPad App

しかも、デモで使われていた iPad は iPad 2 だったので、iPad Air でも安心して LiveWedge を使いこなすことができることを確信。他は、前述の HD Users の生放送の録画を見ていただくと、LiveWedge 機能の詳細を見ることが出来るかと思います。

ひとつ気になったのは iPad から LiveWedge の間で必要な通信速度。最近ではセミナー会場で配信を行っていることが多いのですが、時には WiMAX で配信を行っている場合があります。その際 WiMAX に内蔵されているルーターを使って、iPad と LiveWedge とのデータのやり取りができると、ルーターを余分に持って行って配線をする必要が無くなるので、30分ぐらいの準備時間をセーブすることが出来るので、できないかなーと思いましたが、向こうはテストを行っていないとのことなので、実機が届いてから確認したいと思います。

Cerevo LiveWedge and iPad 2

あと気になったのは、ブースで Android のタブレット端末を見なかったような気がしました。そもそも私が iPad 持ちだったので、Android のデモ機があったとしても眼中になかったとも思うのですが、Android はどのようなレスポンスになっているのか、楽しみですね。

 

AJA や Datavideo など

InterBEE での滞在時間はたった45分。なので、急いでブースを回りました。

まずは  AJA のブースで CION カメラをチェック。AJA によった理由は知り合いがブースでスタッフとして働いていたから(苦笑) Blackmagic のカメラの革新を AJA が参入か・・・という感じでした。

InterBEE AJA Booth

AJA CION

そして次は Datavideo。なんと、アメリカ時代に行きつけのコーヒー屋さんでバイトをしていた、台湾人の知り合いが、マーケティングマネージャーをしていました!しかも、Ustream (ライブ中継) 仲間で横浜のドッグトレーナーの生徒さんの台湾人の人ともつながってて、4年ぶりぐらいの再会でした

TriCaster の兼価版・・・悪く言ったらパクリ商品(苦笑)ともいえる「TVS-1000 トラックレスバーチャルスタジオシステム」を紹介してもらいました。TriCaster さんのブースの前を隠れて通っているらしいこのシステムは予定価格 6000米ドルぐらいで実現できる、スイッチャー、レコーダー、バーチャルスタジオ、配信システムらしいです。

Datavideo TVS-1000

ただバーチャルスタジオは 3D モデルではなく、擬似の2D データを使用。そして、ストリームも1つだけでマルチストリームには対応していないとのことです。なので、ニコニコ動画や YouTube などの、サーバー側でマルチストリーム対応しているような高機能配信サーバーでない場合、マルチストリーム配信が出来ないので、ちょっと物足りない感はありますが、ライバル TriCaster mini の半額ぐらいなので、これは納得でしょう。

Datavideo TVS-1000 Display

 

DAVICS 忘年会

そして3年ぶりぐらいに DAVICS 忘年会に参加。久しぶりにお会いする顔が多いのですが、Facebook で近況の報告は続けていたので、久しぶり感があまりない・・・。それでも楽しいひとときを過ごさせていただきました。

 

本格的な映画・映像の世界から遠ざかって6年。そのなかでも、ほそぼそとネット配信を続けています。

今は concrete5 CMS を中心とした Web 制作を行っていますが、動画が重要なコンテンツになっていくのは間違いないです。

多言語・動画・そしてCMSと、自分の強みを活かした活動を続けていければと思った InterBEE でした。