昨日、2018年6月6日 (日本時間早朝) に開催された WWDC のキーノートで、次期 macOS の Movaje から、プライバシー機能が強化されると発表されました。 今の所 Safari だけですが、 Mautic を始めとする MA ツールや、広告の効果測定トラッキングが難しくなりそうです。
これが他のブラウザに波及する可能性も大いにあります。
今後は、サイト訪問者にトラッキングを許可する同意を事前に求めないと、MA 等のトラッキングが出来なくなるかもしれません。
Cnet の記事で、詳細と Apple の Craig Federighi 氏が説明している実際のキーノート動画を見ることができます。
ユーザー情報トラッキング防止に関わる Safari の新機能とは:
- AI 機能で不要な Cokkies をブロック
- fingerprint の生成をブロック
これにより、ユーザーの個別認識が難しくなります。
これからは、Cokkies を保存してよいかユーザーに事前に許可を得て、MA や広告測定データを送信できるようにしないといけないかもです。(すでに EU では始まってます。)
ヨーロッパでの GDPR や、Facebook のプライバシー情報漏えい問題 (*1) で風当たりが強くなっているプライバシーの問題にいち早く取り組んでいる Apple には感心します。
この動きは Safari だけです。しかし個人的には Firefox や Chrome にも必然的に広がりそうな気がします。
*1 Facebook のプライバシー情報漏えい問題とは
悪意のあるコンサルタント会社が Facebook で性格診断アプリを開発。Facebook API のゆるさをついて、ゲームをした本人に加えて、本人の友だちの所属政治政党などの情報も無断で収集しました。その情報を使いアメリカ大統領選挙のトランプ陣営をはじめとして、世界中の選挙活動で利用されました。時には有権者の意見をコントロールしたという報道も。
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(久しぶりの個人ブログ投稿でした。)