2008年以降に、ESTA を取得してアメリカにビザ無し渡航をしたことがある人は、2回目以降のビザなし入国時、入国審査の長い列に並ばずに、APC (Automated Passport Control) と呼ばれる自動キオスクマシーンで日本語で入国審査ができるらしいです。
アメリカに入国する際、たくさん待っている人がいるにもかかわらず、係員の人がマイペースで手続きを進めるのを見ながらイライラするのは、アメリカ入国を何度も経験している人は「あるある」でしょう。
Google+ で Tomoyuki Nanno さんの投稿が SNS 流れてきて、追加でちょっと調べてみました。
■ アメリカ移民局の説明ページ「Automated Passport Control (APC)」
http://www.cbp.gov/travel/us-citizens/automated-passport-control-apc
なんと、キオスクの機械を使って、日本語で入国審査を受けられるとのこと!
まだ自分は実際に経験したことはないので、上記、税関・国境警備局のページの説明だけをベースに翻訳・解説しました。なにか修正すべきことがあればコメント・ご意見をお願い致します。
APC (Automated Passport Control) で入国審査を受けることが出来る人
- アメリカ国籍保有者
- カナダ国籍保有者
- ビザなし渡航外国人旅行者 (参考)
- 90日以内の観光・ビジネス旅行目的の日本人を含む短期滞在者
- ESTA (Electronic System for Travel Authorization) の承認を受けている人
- 2008年以降、アメリカに1度でも渡航したことがある
※ なお、F-1 学生ビザなどの中長期滞在ビザの保有者は適用外です。
※ 永住権保有者はテスト中で「年末まで」に開始される予定とのことです。ただし、この記事には公開日が書かれていなかったので、その「年末」がいつかわかりません。
ロサンゼルス国際空港での APC はこんな感じらしいです。
Photo provided by US Customs and Border Protection.
写真提供:US税関・国境警備局
APC の使い方 (しかも日本語に対応!)
- APC のキオスクに直接行く
- 言語 (日本語) を選ぶ
- パスポートをスキャンする
- 写真を撮る
- フライト情報や生年月日などの個人情報の質問に答える
- 関税に関する情報を送信する
- レシートが出力される
- 税関・国境警備局、監視員にレシートを見せて入国許可
同じ住所に滞在するグループでの申請ができます。
対応言語:
英語、スペイン語、フランス語、イタリア語、韓国語、オランダ語、ドイツ語、中国語 (簡体字・繁体字)、日本語 (!)
APC が使える空港
下記のリストは 2015/9/5 にこちらのページより取得したものです。変わっている場合があります。
- Hartsfield-Jackson Atlanta International Airport (ATL)
- Aruba Queen Beatrix International Airport (AUA)
- Abu Dhabi International Airport (AUH)
- Austin-Bergstrom International Airport (AUS)
- Boston Logan International Airport (BOS)
- Charlotte Douglas International Airport (CLT)
- Chicago Midway International Airport (MDW)
- Chicago O’Hare International Airport (ORD)
- Dallas/Fort Worth International Airport (DFW)
- Denver International Airport (DEN)
- Detroit Metropolitan Wayne County Airport (DTW)
- Dublin International Airport (DUB)
- Edmonton International Airport (YEG)
- Fort Lauderdale-Hollywood International Airport (FLL)
- Houston George Bush Intercontinental Airport (IAH)
- Las Vegas McCarran International Airport (LAS)
- Los Angeles International Airport (LAX)
- Miami International Airport (MIA)
- Minneapolis-Saint Paul International Airport (MSP)
- Montréal – Pierre Elliott Trudeau International Airport (YUL)
- Nassau Lynden Pindling International Airport (NAS)
- New York – John F. Kennedy International Airport (JFK)
- Newark Liberty International Airport (EWR)
- Orlando International Airport (MCO)
- Philadelphia International Airport (PHL)
- Phoenix Sky Harbor International Airport (PHX)
- Portland International Airport (PDX)
- Reno International Airport (RNO)
- Salt Lake City International Airport (SLC)
- San Diego International Airport (SAN)
- San Francisco International Airport (SFO)
- Seattle Sea-Tac Airport (SEA)
- Tampa International Airport (TPA)
- Toronto Pearson International Airport (YYZ)
- Vancouver International Airport (YVR)
- Washington Dulles International Airport (IAD)
2014年10月にバンクーバー国際空港経由で、アメリカのポートランドに入国した時は、バンクーバー空港で入国審査を行ったのですが、 APC はまだ設置されていませんでした。次にアメリカに訪問するときは、楽になるかな〜。
関係無いですが、税関・国境警備局サイトは Drupal 7 (CMS) で動いているみたいですね〜。(仕事の関係でつい調べてしまう。)
* The photo of LAX APC Kiosk is public domain accordion to its site policy and notices. / 記事中の写真は税関・国境警備局ウェブサイトより使用しました。アメリカ政府サイトの情報は特記がない限り著作権を放棄したパブリックドメインです。