Ustream Producer と Pro で、複数台 PC/Mac 画面を同時配信する方法

Ustream Producer Pro を使い、複数台の Mac / Windows のデスクトップの画面を、配信用の Mac 1台へネットワークで送信するのがめちゃくちゃ簡単に出来たので記事で紹介します。

しかも、ネットワーク回線が許す限り、無限の Mac / Windows の画面を綺麗に放送できます!!!

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さきほど投稿した

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■ 8/26 (木) 夜 第1回 concrete5 USTREAM勉強会
http://ja.katzueno.com/2010/08/1399/

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の記事ですが、ある意味、このブログを記事を書きたかったからでした〜。

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■ PC/Mac のスクリーン画像放送の落とし穴?

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実は、Ustream の放送は、意外とマシン能力が必要になってきます。快適なUstream配信は、過去2年以内に発売された10万円以上のパソコンでないと出来ないでしょう。

ちなみに、Mac であれば、Mac Pro 全機種。 MacBook や MacBook Pro では、 Core2 Duo 搭載機(2008年以降)の機種であれば大丈夫?

また、配信者の方のほとんどは、一度は、自分の PC/Mac の画面をUstreamで放送(スクリーンキャスト)されることがあるかと思います。

しか〜し、自分のパソコンの画面を放送する際、パソコンに負荷がかかってしまう行動・・・例えば、コンピュータグラフィックスのレンダリングや、3D ゲームをやったりすると、Ustream配信で既に負荷がかかっている上に負荷をかけてしまうので、配信がブツ切れになってしまったり、最悪の場合にはパソコンがフリーズしちゃう可能性があります。

これは、立派な放送事故です。

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■ Ustream Producer と Ustream Producer Pro を使い、簡単に複数台 PC/Mac の画面を Ustream 放送する方法!

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パソコンへの負荷がかかったとしても・・・もしくは、パソコンがフリーズしたとしても、放送事故にならないようにするためにどうすれば良いのか・・・、それは、配信用と画面のデモ用の PC/Mac を別々にすることなんです。

とは言っても、今までは、WEBカメラを使って、隣のパソコンの画面を丸写ししたり、プロジェクターのスクリーンを映していましたが、画面がどうしても見にくくなってしまいます。

特に、発表会やセミナーでの発表。

デザイン関係の画面など、プレゼンターさんが一生懸命作ってくれた、 PowerPoint や Keynote の資料が読みづらくなるのは申し訳ない。

実は、Ustream Producer に搭載されている Desktop Presenter という付属ソフト、実は画像を LAN回線 に飛ばしているのです!

そして、配信 PC/Mac の Ustream Producer Pro で、同じネットワーク上にある他のパソコンの画像を受け取り、それをそのまま配信することが出来るのです!

しかも、社内LAN、家庭内LANの回線のスピードが許す限り、無限に増やすことが出来ます!!!

ということで、今回は、Ustream Producer と Ustream Producer Pro を使って、Mac でのやり方を紹介します。

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・バリバリ 3D ゲームを負荷を最小限に配信したい人(これって合法?)

・レンダリングを要する、3DCG や ビデオ編集のチュートリアルを配信したい人

・発表会、セミナー、プレゼンで、発表者の Mac / PC の画面を一緒に Ustream 配信したい人

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こんな人に最適な方法です。

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※ Windows は設定画面が、千差万別で難しく、Vista と Windows 7 を持ちあわせていないので割愛させていただきます。

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■ 実験環境と必要環境

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私の実験環境(YokosoNews Ustream スタジオ)はこんな感じです。

YokosoNews Ustream Studio

● Ustream 配信用 MacBook Pro (写真左)

– MacBook Pro 2010年 i5 モデル+ Mac OS 10.6.4
– Ustream Producer Pro (無料版 Ustream Producer では不可)
– Desktop Presenter で ポート番号 7272 のデータ入力 が で許可されている(*1 後述
– LAN有線接続

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● デモ用 MacBook Pro & Windows XP (写真中)

– MacBook Pro 2009年 2.66Ghz モデル + Mac OS 10.6.4
– Ustream Producer (無料版)
– 同じく ポート番号 7272 開放(*1 後述
– Pararell Desktop で Windows XP + Ustream Producer (無料版) でもテスト
– LAN 有線接続

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● デモ用 MacBook Pro (写真右)

– MacBook Pro 初代モデル+ Mac OS 10.6.4
– Ustream Producer (無料版)
– 同じく ポート番号 7272 開放(*1 後述
– 802.g 無線接続

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そんな中から、一般的に必要だと思われるものをリストしてみました。

具体的に必要な環境

・Ustream Producer Pro が入った配信用 Mac (Windows でテストした人、報告お願い)

・Ustream Producer をインストールした Mac もしくは Windows

・それらの Mac / Windows が、同じ社内LANもしくは家庭内LANの中にある

・有線LAN、もしくは無線LAN(802.N規格推奨)

・無線LANの 802.g (56Mbps) では、800×600 以上の画面でコマ落ちが発生。コマ落ちが大丈夫であればオッケー

・全てのパソコンで、ファイヤーウォールのポート7272が開放され、ネットワークでもやりとり可能(*1 Mac の人はやり方を後述

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■ 配信用 Mac の準備(1度だけ)

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まずは、配信用 Mac を準備します。(英語版を使用しているので日本語訳は適当ですが、メニューの場所は同じです。)

ここでは、*1 での Mac OS X のファイヤーウォールの7272番号を開放する処理をします

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1. Ustream Producer Pro を起動

起動して、ログインせずに「Later」を押して、画面を開きます。

そうして、画面上部のメニュー「メディア」から「Desktop Presenterを起動する」を選びます

そうすると、以下のようなダイヤログが日本語で出てくるはずです。

日本語では「Desktop Presenter.app でネットワークからの通信を許可しますか?」みたいな事を聞いてきます。これを「許可する(Allow)」を選んでください。

そして、Ustream Producer Pro を完全に終了してください。

【注意!】

この作業が必要なのは最初の時のみです。間違ったり、過去に一度でも「拒否する」を選択した人は、その設定が Mac OS X に保存され、この機能が使えなくなります。既に拒否してしまった方は、「システム環境設定」-「セキュリティー」-「ファイヤーウォール」-「詳細設定」から、Desktop Presenter.app のネットワークからの通信を再許可することが出来ます。

【Windows ユーザーの人】

Windows でも、特にセキュリティーソフトなどをインストールした人、ポート番号7272を開放する必要があります。

(Windowsのサポートをメールで質問されても、当方は Windows 環境が無いので、申し訳ないですが、お答えできません。)

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■ デモ用の Mac / Windows を設定

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そしてデモ用の Mac / Windows の設定です。

ちなみに、無料版 (Pro版) の Ustream Producer はこちらからダウンロード出来ます

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● Ustream Producer
http://www.ustream.tv/producer

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1. Ustream Producer を起動

デモ画面送出用の Mac や Windows に Ustream Producer をインストールした後、Ustream Producer を起動します。

ログイン画面が出てきますが、ログインの必要はありませんので、「Later (あとで)」をクリックします。

そして、Ustream Producer の操作画面が出てきます。そこの「 Screencast (スクリーンキャスト)」のボタンを押してください。

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【使用している Mac で初めてこのボタンを押した方】

配信用 Mac の Ustream Producer Pro で設定したのと同じ画面が出てきます。


同じように「許可する(Allow)」を選んでください。そして、同じようにこのダイアログが出てくるのは1回限りです。既に拒否してしまった方は、「システム環境設定」-「セキュリティー」-「ファイヤーウォール」-「詳細設定」から、Desktop Presenter.app のネットワークからの通信を再許可することが出来ます。

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2. 配信用 Mac  に送る画面を設定する

そうすると、小さなウインドウが表示されます。

Ustream の放送に載せたい、ディスプレイや画面サイズを決めるところです。

「Source (ソース)」とは、例えば、2画面ディスプレイなどを使用している場合、どちらのディスプレイ画面を送出するかを選びます。

そして「Selection  (範囲)」ですが、選択した画面の「フルスクリーン」「任意の範囲」「中央の800×600ピクセル」「中央の320×240ピクセル」「中央の任意サイズ」を選びます。

この設定が終わったら、Ustream Producer や Desktop Presenter をを終了せず、最小化などをして隠してください。

これで、送出側の設定は終わりです。

ちなみに、私は 2台の Mac と 1台の (Mac の Paralles 上) Windows XP に Ustream Producer 無料版をインストールし、上記の設定を各台に行ないました。

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画面サイズは 1280 x 800 もしくは 1024 x 768 ピクセル以下

簡単なテストの結果、1280×800 以上のサイズでは、無線LAN 802.g (54Mbps) で、コマ落ちが激しくなりました。また、Ustream 放送でも ネットワーク回線を使いますし、視聴者は比較的小さな画面かの視聴になります。あまり大きな画面を送るのはよしたほうが良いと思いますので、最高 1280×800 以下の画面サイズにしましょう。

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セカンダリーディスプレー 使用時の不具合

2010年8月現在、MacBook Pro + Mac OS 10.6.4 + Ustream Producer 1.0 では、セカンダリーディスプレイ の「Select Screen Region (任意の範囲を選択)」が上手く働いていません。何とかして欲しいものです〜。

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■ Ustream Producer Pro で配信準備

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さて、デモ用の Mac や Windows での設定が終わったら、配信用 Mac に戻ります。

Ustream Producer Pro を起動します。

すると、普段の Webカメラ などに加えて、二つの Desktop Presenters の画面が現れました!

分かりづらいですが

YokosoNews Ustream Studio

の一番左が Ustream Producer Pro の配信マシンで、その画面に、真ん中の MacBook Pro と、右側の MacBook Pro の指定した範囲の画像が表示されています。

これで、マシンの負荷に関係なく、また Ustream Producer のウィンドウと、デモをするためのソフトのウインドウが競合するのを防ぐことが出来ました。

めでたしめでたし〜。

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私が考えている方法

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・Skype 通話専用 Mac (音声は別途ミキサーで合成)

しかも、デュアルディスプレーに全画面表示させることもできるので、ニュース番組のように、カメラで背景のディスプレイでSkype画面を映したり、ニュースの2画面(スタジオ←→中継)みたいなことが出来る!

また、現在、Win版のみの5人までのビデオ会議機能が Mac でも使用可能になれば、今の私の設備で、 4人 x 3台 = 12次元同時中継も理論上不可能ではない!

・ソフトのデモ

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ということで・・・

■ 8/26 (木) 夜 第1回 concrete5 USTREAM勉強会
http://ja.katzueno.com/2010/08/1399/

で、これを実際に使っているところを披露できると思います〜。

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■ 注意しておきたい点

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ここで注意しておきたい点です。

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● 全ての準備は Ustream Producer Pro 起動前に & キープする必要

スクリーンを送出するパソコンの設定、つまり、ネットワークに接続し、 Ustream Producer を起動する作業を、 Ustream Producer Pro を起動する前に行う必要があります。

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● セミナー、発表会での準備の徹底

特に、発表会やセミナーで、発表者のパソコンの画面を表示させたい人は、Ustream Producer Pro を起動する前に、発表者全ての人のパソコンを起動し、Ustream Producer の Desktop Presenter を起動させ、しかも放送中、発表者は、そのパソコンのスリープや電源OFFができません。また、無線LANから有線への接続の変更なども難しいでしょう(IP アドレスが一緒でない限り)。

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またプロジェクターを繋げた時にモニターの「チラツキ」の為に Desktop Presenter がフリーズしてしまう可能性があります。ノートパソコンを、予め、プロジェクターにあった解像度に設定してから Ustream Producer + Desktop Presnterの起動が必要です。

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・放送前に発表者全員が集合する
・各自のノートの解像度をプロジェクターと同じに設定
・各自のノートパソコンがずっとON
・AC電源への接続
・スクリーンセーバーのOFF
・画面スリープのOFF
・放送中、ずっとON
・もしくは放送を中断 (Ustream Producer Pro の再起動 & 再設定) する必要あり

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これを守らないと、反対に Ustream Producer Pro が最悪フリーズしてしまう可能性があります。

つまり、諸刃の剣となりかねません。

発表者全員の Mac & Windows で切り替えのリハーサルをきちっと行ないましょう。リハーサルの時間は 10分 x 人数 と見たほうがいいでしょう。

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● 上記のルールに自信がない方

どうしても心配な人は、WEBカメラで画面写しに徹しましょう〜。

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■ こぼれ話:何で気づいたか

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なんで、このテクに気がついたか・・・。専門的すぎるので、読み飛ばしてもらっても構いませんが・・・。

一昨日、ディーストームさんの、数億円の放送局の設備が、たったの300万円で手に入り、Ustream 放送設備としても最適な「Tricaster」という Windows ベースの放送機器のデモを見ていました。

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その時の動画はこちらで視聴できます。ちなみに「バーチャルセット」のデモ、圧巻です。

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● Tricaster セミナー
http://www.ustream.tv/recorded/8978220

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実は、密かに、こいつを、来年ぐらいに導入できないかと企んでいるところですが・・・

ともかく、そこセミナーで、 Mac や Windows のパソコン画面の放送は、ソフトをインストールし、LAN回線を通して、Tricaster に取り込むという話をされました・・・。

そこで

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「お、 Ustream Producer も小さいソフト「Desktop Presenter」を起動して、パソコン画面を放送に取り入れているな〜。」

「そう言えば、Desktop Presenter のウインドウに、IPアドレスが表示されていたのはなんでだろ〜」

「なんで、1台のパソコン内で完結しているのに、ネットワークとデータをやり取りしたいと聞いてくるのは何でだ〜?」

「もしかして、 Tricaster みたいに、他のパソコン画面の放送できるんじゃね〜?」

「あ、やっぱ、出来た〜!」

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というのが経緯です。

とにもかくにも、 Ustream をされている方、Tricaster は注目ですよ〜。

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<関連記事>

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