企業やWebサービスの海外進出で知っておきたいこと

International Travel

Web サービスを海外に進出させるときのコツとは?

ざっくりいうと、母国語以外だと、論理的な判断が下せるので冷静な判断が必要な時は外国語としてしゃべる人に。そして、感情的な判断が必要な時は母国語の人に任せるといいかも。

Webの世界だと、コーポレートサイトとかビジネス的なサイトを作る時は外国語しゃべる人に任せて、ゲームとかキャンペーンとか訪問者に感動を与えるものは、母国語をしゃべっている人が良いかもしれません。

 

はじめに:WCAN 2014 Winter お疲れ様でした。

12/20 (土) に WCAN 2014 Winter に参加させていただきました。今年からコンクリートファイブジャパン株式会社 のメンバーの一員になり、地元名古屋で精力的にWeb制作者向けのセミナーを行っている WCAN に、今年からスポンサーとして参加させていただきました。

WCAN 2014 Winter の懇親会でも「concrete5 公式活用ガイドブック」を9冊出させていただきました。

WCAN 2014 Winter WCAN 2014 Winter

本が当たった9名のみなさん、 concrete5 を今後も活用していただければ幸いです。

 

WCAN の 3次会ぐらいで、サービスを外国に進出させる時のコツについて話す

そうして、懇親会が終わり、午前2時の3次会の時にご一緒させていただいた方と、サービスを外国に出すためのコツについて、話が盛り上がりました。

WordFes Nagoya 2014 や WCAN 2014 Autumn にて、多言語サイト構築のお話をさせていただいたことがキッカケです。

WordPress で多言語を作りたい人はこちらを必見。

Web 担、ディレクターの方はこちらを必見。一部カットしていますが、セミナー等に呼んでいただければ全部お見せいたします。( ̄ー ̄)ニヤリ

 

海外進出にネイティブが必要なのか?

ともかく、WCAN 3次会で、Web サービスを海外に進出させるときのコツを語り合っていました。

普通、企業や自社のサービスを海外進出する際に、とりあえず言語だけを選んで決めている方がいらっしゃると思いますが、それは駄目です。外国でサービスを始めるに辺り、下記のことが重要になってくると思います。

  1. まず社内や近い場所に、その言語と地域を母国語もしくは得意とする人がいないか
  2. そこからマーケットや採算性を考える
  3. 言語だけでがなく、地域もフォーカスする

その後は業態にもよって変わってきます。ゲーム開発など、人の感情に訴えていくサービスであれば、絶対に社内の重要なポストに母国語としてその言語をしゃべっている人を付けなければいけません。(重要なポストにつくことが出来る実力も必要ですが・・・。)

ゲームなど、感情も含んだ感性に訴えるサービスを運営するには、言語だけではなく、その国の文化などのバックグラウンドを理解することが重要で、それらの文化や感情というのは、外国語として学んでいる人よりも、身に染み付いている母国語をしゃべる人のほうが良いからです。。

 

母国語と外国語の関係についてちゃんと研究している人たちがいた!

4次会が終わり、朝6時に自転車で帰りながら、ポッドキャスト番組をきいていたのですが、12/19 (金) に、自分がいつもよく聞いているニューヨークのラジオ番組 On The Media の放送で YOUR MORALS DEPEND ON LANGUAGE というトピックの再放送を聞いていました!

このアメリカとスペインの大学や研究機関で共同に行われた調査で、英語、スペイン語、韓国語、ペルシャ語を母国語や外国語をしている人を対象に行われました。モラルを問われる質問を外国語でした場合と母国語で行った場合にどう差がでるようになるかという内容でした。

そして、外国語をしゃべっている時は、モラルが問われる判断をより実用的にできるという結果が出たのです。

例えば、「1人の人間の命と引き換えに、5人の人を助けられますか?」という問い等。

このような問に対して、外国語として考えている人は母国語で考えている人よりも、感情にとらわれず、より実用的な答えを出す結果となったのです。。

※ 参考:Your Morals Depend on Language by Albert Costa, Alice Foucart, Sayuri Hayakawa, Melina Aparici, Jose Apesteguia, Joy Heafner, Boaz Keysar.

 

経営的な判断が必要な時は外国語で考えよう

となると、会社経営などの、リスクを伴った経営判断などを行う際に、ビジネスとか論理的な判断を行う場合は、外国語で考えるといいかもしれません。

 

感情的な判断を行う場合は、母国語で考えよう

反対にいうと、感情的な判断が問われる場合・・・。ゲーム、アート、キャンペーン、キャッチコピー等を考える時は、母国語であるほうが、より感情を理解できるかもしれません。そんな時、母国語をしゃべるスタッフがチームの中の人として参加するのが重要なのです。

 

多言語でのマーケティングや進出が進んできた今、母国語と外国語を操ることが重要かもですね。

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