Web に関わる人間として、そろそろ Web の世界で限定していた活動範囲を超えて考えないといけないなーとひしひし実感してきたのをつれづれします。
Web だけで限定しなくなったマーケティングの話
今、Calypso 搭載の WordPress.com の Mac アプリで入力しています。Web ブラウザではなく、Javascript で書かれたアプリを使って、軽快にブログ記事を書くことができるのは、すごく効率が良いなーと思うのです。
週末に、WordCamp Kansai 2016 のふざけた記事を書いたのですが、真面目に WordCamp Kansai 2016 のレビュー記事から発展していきます。
毎年7月頃に開催されるようになった WordCamp Kansai は、WordPress のみならず、ウェブ業界全体の話を、ちょっとだけ技術者やウェブ制作社よりな話を、そんなに有名人ではない(失礼)な方々の現場の声を聞ける場ではないかと思って毎年楽しみに参加しております。
もう、Web サイトの型にはまっただけの話はできなくなっています。
極論を言うと、WordPress とか、PHP とか、インターネットとか Web サイトだけの話ではなくて、マーケティングとか情報通信が、本当にいろんなところに入り込んできていて、それを相互に通信しあう世の中になってきたんだなと。
「続きは Web 」から、Webと一緒にが当たり前に
簡単に言うと、時事ネタの Pokemon Go のヒットが、いままでのコンピュータの理想が現実に近づいている証拠なんじゃないかなと感じています。
ハードウエア、ソフトウエア、そして人間も、コンピュータネットワークと生活をともにする時代が本当にやってきて、Web制作者も、Web サイトを作るだけの領域から飛び越えないと行けない時代が来たのかなーと。
アメリカでは既に、印刷物、動画 (TV)、ウェブ、イベント (セミナー) などのマーケティングはすべてインハウスで行うか一つの業者だけが行い、専門的なものだけがデジタルエージェンシーに発注が行くという世の中になっています。
額賀さんのセミナー「デザイナーが WP-API を使う意味-男木島図書館のスマートフォンアプリ制作から学んだWordPressのこれから」が正にそうなんだろうなーと感じています。
目的はあくまで、男木島図書館を作ること。そのために、ご自分で改装、サイト、アプリの開発まで、領域を超えた範囲で活動されています。
それを実現するため、まず、中村麻由さんの「Organic Lean UX」で、クライアントと総合的に何が必要かをじっくり話し合い、に岡本英高さんの「WordPressで実現するMicroservices Architecture」でどのサービスを使うかを選定・運用し、それを効率よくテストするために、羽野めぐみさんの「GitHub と Travis CI で WordPress テーマをテスト、ビルド、そして自動化」だったり、環境を構築するための Kite さんの「Dockerize WordPress on Mac/Windows」だったり、清水崇之さんの「WordPress RESTful API & Amazon API Gateway」で、お互いのサービスをひも付けるAPIを作ったりとなんだなーと思いました。
次の段階は Web + スマホ + IoT を簡単につなげる仕組みが必要じゃないかな
ただ、これらの仕組みは、未だ、エンジニアの人がせっせと勉強して、自分で独自の仕組みを作って、せっせせっせとお互いのサービスをつなぎあわせている状況です。
WordPress でコンテンツ管理をしても、それをつなぎ合わせる仕組みが共通化されていない。ユーザー管理、属性管理、スマホでのユーザー認証・・・いろいろ課題が満載。
でも、その答えが REST API なんですよね。
なんか CMS + アプリ + サービス + IoT が一つにセットになったフレームワークができると良いなと考えます。
理想のフレームワークとは
最初はスモールスタートで、すべての情報を一つにまとめて開始できるフレームワークが良いのですはないかと。
- データ管理:データをある一定のフレームワークで作成、配信、更新ができる
- Web 上でも、スマホアプリ上でも情報を入手、ユーザー情報を取得できる
- コンテンツが多言語対応している
- スマホアプリはアプリ側で枠を作って、情報だけをサーバーから取得する
- iOS や Android でアプリを作るためのフレームワークが整っている
- ユーザーの管理ができる
- 権限、承認フローがある
- いろんな認証 (Google, Facebook 等)が使える
- Web サイト、スマホアプリ、IoT デバイスに認証できる
- IoT デバイス管理ができる
- デバイス認証ができる
- デバイスの権限・承認フローがある
- CMS でデバイスの管理ができる
- セキュリティ
- データのやり取りは REST API だけどちゃんと暗号化
- 権限・承認フローのシステムが有る
こういうフレームワークの需要が今後どんどん増えていくので、それを作ることができないかなーと考えてました。
WordCamp Kansai 2016 で聞いたセッション
今年聞いたセッション。いやーみなさんのセッション良かったんですが、一言感想で。
- 大規模メディアサイトに WordPress が選ばれる理由
- だんだんと規模が大きくなっていくなー。
- The Tale of Calypso – Why WordPress.com Chose JavaScript-First Approach.
〜WordPress.com (Calypso) が JavaScript ファーストを選んだ話〜- セキュリティの懸念も会ったのですが、それを解決し、Calypso を重い腰を上げて使い始めました。
- これからWordPressを頑張りたい人へ。子テーマを作って公式テーマディレクトリに登録しよう!
- すごく良かったです!テーマ自作している人は必見。マジで!
- アクセシビリティ対応のテーマが公式ディレクトリに登録されるまで 〜テーマ作成の手順とレビュー時の対処方法の一例〜
- アクセシビリティ大切。テーマ承認まで6ヶ月待ちですか・・・。
- わぷー 5周年 〜誕生から現在、未来〜
- こんなにも広がるのは WordPress コミュニティの技でしょう
- これからのCMSが向かっていく未来を考える
- このブログ記事を書こうと思ったきっかけ
- これから使おう!Term Metadataの使い方
- Option のままなサイトもそろそろ Term Meta に変えていかないと行けないですよね。
- WordPressセキュリティの心配事を吹き飛ばせ!
- セキュリティセミナーは絶対に外せないですね。
- 実行委員たちが公式テーマディレクトリ登録に挑んだ話
- コミュニティ活動の理想と現実・・・あるある話ですね。でも自分の専門分野以外の役職を体験するのは良いアイデア!来年の WordFes でも採用したい!
- WordPressで実現するMicroservices Architecture
- 岡本さんのセミナー分かりやすかった!
- Mac/Windows での WordPress の Dockerize (Docker 化)
- もうすぐ MacBook Pro を買い換えるので本格的に Docker 触れる!
- WordPress RESTful API & Amazon API Gateway
- 最近の案件でも REST APi なのが多くなってきました。
- AWS+WordPress.SkeletonでスケーラブルなWordPressサイトをつくる
- Composer は本当に便利です!自分のプラグインも Composer に登録されてた!
- WordPressのプラグイン作ったりコアコントリビューターになった話。そして、その楽しさと意義
- Toro Unit さんの話は本当。コアにコードが採用されて世界中の人々に使われているという喜びは本当に直に体験しないとわからないですね。
- デザイナーが WP-API を使う意味〜男木島図書館のスマートフォンアプリ制作から学んだWordPressの“これから”
- 男木島行きたい・・・。でも家庭の事情により1〜2年後になりそう・・・。
- Organic Lean UX
- 本当に良かった。でも日本の一部企業は頭固いから難しいだろうなーと思いながら聞いてました。でも、本当はこれをやれるのが理想。日本で成功しているのはロフトワークさんぐらいじゃないかな・・・。
以上、WordCamp Kansai 2016 実行委員会の皆様、おつかれさまでした!
次は 8/27 (土) WordFes Nagoyaで。7/18 (月・祝) から申し込み開始!
次回は 8/27 (土) 名古屋で開催される、WordFes Nagoya 2016 です( ̄ー ̄)ニヤリ
なんと、週明け、7/18 (月) からWordFes Nagoya 2016公式サイト より参加受付開始予定です!
また、サポーターも絶賛募集中です。
繰り返します!名古屋の WordPress コミュニティを盛り上げるため、法人・個人と問わず、参加申し込みに加えてサポーターもお願いします!(当日参加できなくてもサポーターになれます!)