2015/7/25 ~26 に、大阪大学豊中キャンパスで開催された、WordCamp Kansai 2015 に参加してきました。日本企業向け無料 WordPress テーマとしては最強なテーマを作っている株式会社ベクトルの石川さんと伊藤さんと一緒に、名古屋から車で移動 (石川さんのレポート) 。何かイベントが重なっていたのか、宿が全然取れなかったので、スーパー銭湯に行ってお風呂に入り、ネットカフェで寝るという強行軍で参加しました。(でも、宿が取れない時のスーパー銭湯+ネットカフェは行けるかも)
建物は重要文化財に指定されているらしく、重厚な雰囲気の中に WordCamp の和気藹々とした空気が流れてなんか独特でした。
多言語のセミナーを行いました
実は、今回、初めて WordCamp でセミナーをさせていただきました。「失敗しない WordPress 多言語サイト制作で絶対に知っておきたいこと」という題で、昨年、WordFes Nagoya 2014 でお話させていただいたスライドをアップグレードした形で公開させていただきました。
最初は去年のスライドの構成をほぼ変えずに話しちゃおうかなと思っていたのですが、小原さんをはじめ、実行委員の皆さんのフィードバックで構成を変えたらより分かりやすくなりました。本当にありがとうございます!司会の角田さんを始め会場スタッフのみなさん、ありがとうございました!
ビデオも撮影されていて、後日 WordCamp.tv に掲載されるとのことです。
また、高野直子さんに、WordPress 日本語 Codex の多言語を紹介するページに、このスライドを追加していただいたとのこと!恐縮です!なんか間違ってるところあったら指摘をお願いします(苦笑)
実はこそっと、concrete5 のスライドも作成していて、翌日に公開していたりしています。こちらもどうぞ ( ̄ー ̄)ニヤリ
ワークショップに開催して自作プラグインを久しぶりに更新
今回の WordCamp では、メインとなるセミナーは1トラックのみでしたが、目玉は実はワークショップ。たくさん開催されていました。
実は、Katz は、密かに、自作の WordPress プラグインをアップグレードしようとずっと思いつつも、ここ数年、機能追加していなかったので(苦笑)プラグインのワークショップに参加して、その時間を利用して、アップグレードしようと試みました( ̄ー ̄)ニヤリ。
特に、宮内さんや、大曲さん、三好さん、tenpura さんサポートありがとうございました。
おかげさまで Ustream の生放送時ステータスを取得して、生放送の時は違う画像を読み込むことができるというプラグイン Ustream Status の複数チャンネルへの対応と、ショートコードで本文にも表示させることが出来る機能を追加しました。
あとは、ツイキャス版の Twitcasting Status のアップグレード。GitHub にはコードを上げているのですが、まだテストをしていない・・・。だれかテストをしてくれたらいいのにな~。
tenpura さんのセミナーがすごく重要だった
本当は、いろいろ感想を書きたいセミナーがあるのですが、特に重要だと思った tenpura さんのセミナーの感想です。
tenpura (倉石) さんは、北海道で、WordPress 日本語版には必ず実装されている WP Multibyte Patch というプラグインを作成されている方です。一言で言うと、日本語を扱う WordPress サイトにとっては「水」のようなプラグイン。
実はこのプラグインがないと、
- 日本語メールが正常に送れない
- 日本語記事の抜粋表示ができなくなる
など、非常に重要なプラグインです。concrete5 では、5年かけてヨーロッパと日本のチームがコアチームを説得して、多言語機能を本体に取り込んでくれつつあるのですが、WordPress のコアーチームは、多言語機能を軽視し続けてしています。
なので、tenpura さんは、間違いがないようにすごく慎重に言葉を選びつつ
- 今の WordPress 多言語機能の問題点
- 実は WordPress の多言語機能がやばくなっていたこと
- 今後も日本人は特に声を大にして訴えていかなければいけない
ということを訴えられていました。
本当に重要なんです!tenpura さんだけでなく、みんなが訴えていかないと、WordPress の日本語機能がヤバくなるくらい重要なんです!
私も知らなくて恐縮だったんですが、実は WordPress は翻訳機能がすごいやばい状態になっていたそうです。
なので、日本の WordPress ユーザーの皆さん。
これすごく大切なことです!
WordPress で日本語を始めとするマルチバイト言語がより使いやすくするために
なので、WordPress で日本語を使い続けていくために、みなさんに Get Involved (貢献) できることは以下の様なことではないでしょうか。
- 世界の WordCamp で登壇する機会があれば、多言語機能の重要性を訴えてください!
- 英語フォーラムで多言語の機能についてのディスカッションがあれば、WP Multibyte Patch の機能をコアーの参考にするよう訴え続けましょう!
- フォーラムや、trac での多言語機能をよりよくするコミットがあったらサポートしてください!英語で説明がしづらかったら、私を読んでいただければ翻訳をお手伝いします! concrete5 の時の経験で説明できます。
- でないと WordPress で、日本語を扱うことが難しくなってきますよ!
本当に、声を上げないとヤバくなります。
懇親会の時に tenpura さんとお話させていただいたのですが、この危険な状態を理解している人がかなり少ないと感じました。
参考までに concrete5 の場合はユーザー数も少ないということもあるかもしれませんが、多言語機能を本体にある程度取り込むことを成功しています。
concrete5 の GitHub上でのコミット数で、多言語機能を強化しようと訴えているイタリアのコントリビューター mlocati が、が世界2位、そして我らが concrete5 日本ユーザーグループの Hissy が世界11位 という世界的に目立つ存在になってくれているおかげで、多言語機能を本体に取り込んでくれました。WordPress は開発者の数が多いので、より多くの人が訴えていかなくてはいけません。
Get Involved 重要! それを再発見できる日
WordPress は無料オープンソースのプログラムです。
何もしなくても恩恵は受けられます。しかし、貢献していかないと、気づいた時に遅くなってしまう可能性があります。現実問題、日本では、サーバーセキュリティに関する重要なソフトが、開発チームに貢献していなかったために、結局は数千万レベル (*)で損害を受けているという結果になっています。[詳細記事]
*) Katz の推測
無料でオープンソースであるから参加は自由です。
しかし、恩恵を受けているのなら、手伝わないのではなく、やはりコミュニティに Return していくのが重要です。
宮内さん、高野さんともちょっとだけの時間でしたがじっくりお話が出来ました。
宮内さんとお話させていただいた時に印象だったのは。
宮内さんは WordPress のコアにコードが取り込まれた時とか、世界中で自分のプラグインを知ってくれる人がいること。そして、世界中で WordPress の仲間とあって WordPress の話をする時がすごく充実感と一体感を得られる。そして、その楽しみを得られている人にこそ WordCamp で特ができるようにしたいと語られていました。
自分も最近、数行のコードが concrete5 のコアーに取り込まれました。今までは、日本語翻訳とか日本ユーザーグループの運営だけに携わってきました。日本での活動を参考に、開発元アメリカでも動画チュートリアルを作成したり、Skype 開発者会議を開催してくれたりと本体の活動にも取り込んでもらっています。しかし、自分の書いたコードが、concrete5 の本体に取り込まれて世界中に配布されるという喜びは格別です。
実は、今回の WordCamp Kansai 2015 実行委員長の KITE さんは、昨年に参加してもらった WordFes Nagoya 2014 の宿泊イベント Ustream でも同じ楽しみを眠たいながら語って頂いております。
WordFes Nagoya 2015 、今日の時点で、まだ宿泊できますよ!( ̄ー ̄)ニヤリ
ともかく、 WordPress のコミュニティに関わってみましょう!
楽しいですよ!
結婚できますよ!
家族ができますよ(経験者は語る)
WordCamp Kansai 楽しかった。DigitalCube の Kel や、WordPress で超有名な多言語化プラグイン「WPML」を開発している、OnTheGoSystem の Matt さんともお話ができて良かったです〜。帰りは、コミュニティコムの星野さんと数年ぶりにじっくりお話しながら一緒に名古屋に帰宅。ほんとうに楽しかった~。
ついでに concrete5 もよろしくね (苦笑)