最近、「週刊 concrete5」という、Ustream番組を開催しています。
カメラとパソコンがあれば、誰でも気軽に開催できる Ustream サービスを使い、「concrete5」という、サーバーにインストールしてホームページ制作をするソフトの開発や交流、勉強会などを、世間一般に公開しています。
まずは、試しに、2010年一杯は、毎週木曜日、22時より実際に放送を行っているので、是非とも、いらしてみてください。録画ビデオもありますが、あえて、生中継を開催している時に視聴してくださると幸いです。
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● 週刊 concrete5 告知ページ
http://concrete5-japan.org/news/weekly-concrete5/
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そして、先週の放送の、@dokodaさんのつぶやきコメントで、はっとしました。
いやー。これは、オープンソースのソフトウエア開発でもそうですが、行政やNPOなどのオープンな情報公開ツールや、クリエイティブなコラボツールとして最適なんじゃないでしょうか?
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■ 気軽にできるオープンな情報公開社会 & ビジネス
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ソフトウエア開発に「アジャイル」という開発方式があります。
初心者の方向けに、分かりやすいさ重視の説明をすると・・・
- 細かく機能をまとめる
- 大きいソフトの場合は、機能1つを開発のステップとする
- 「ステップ」の期間を短く設定する
- 機能1つ内で、企画 – 開発 – テスト – マニュアル化 – 完成 のプロセスを完結させる
- 開発者が綿密なコミュニケーションを取り、1つの部屋の中で行う
です。
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concrete5 日本語版開発は、全国各地のボランティアの人の手によって行われています。無料ソフトなので、お金儲けが出来ていません。なので、開発者の皆さんには自分の時間を割いていてくださっています。
オープンソースのビジネスモデルについては、後日、時間があれば説くとして・・・。
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■ Ust放送が、自然とアジャイル開発に
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最初、私は予算ゼロの「concrete5 日本語版」ソフトウエアのプロジェクトを効率よく宣伝していきたいと考えました。
そして、本業である映像制作、メディア事業のテストを兼ねて、Ustream放送を行うことにしました。
- 実験
- 宣伝
- セミナー & 勉強会
- ボランティア、メンバー勧誘
という、1石4長な Ustream 放送を活用しようと、「concrete5 Ustream 勉強会」を月1回のペースで開始しました。出演者の方を募集し、集まってもらい、こじんまりと勉強会を某所で行っております。無事にシーズン1が終了しました。
5回続けいてやってきて、今、充電期間中です。
月1回というペース設定は、お金に全然なっていないプロジェクトを、全部手弁当で、そして定期的に開催できるギリギリです。
ただ、それは制作している人の都合で、視聴者にとっては、週に1回ぐらい定期的に行うのが丁度良い。
しかし、集まるのは負担だし、準備するのは面倒くさいし、ボランティアなので、夜開催になります。そうすると、おめかしするのも面倒くさい。
ということで、自宅から、主要メンバーに Skype で音声のみで参加してもらい、パソコンの画面をタダ表示させて、ラジオ番組的なスタイルを確立させた「週刊 concrete5」をスタートさせました。
これは、パジャマ姿で参加できるように、音声のみの出演で、パソコンの画面をただ映しだすという放送です。勉強会では準備をきちんとしますが、この番組はできるだけ準備をせずに開催しようと考えています。
ともかく、今まで6回ほど放送してきましたが、その時、その時でしのいでいるにもかかわらず、固定の視聴者もいらっしゃるようです。ありがたいです。
カレーライス、競合ソフト(例:WordPress)紹介、新機能紹介、日本語翻訳作業など、なんでもありな番組となってしまいました。
んで、何も決めずに、週に一回集まって、放送するようになると、何がなんでも何かしないといけなくなります(苦笑)
これは、ソフトウエアのみにもかかわらず、全ての企業・団体・行政での成功させる需要要素において
- 長続きさせる
- グループのまとまりがきかなくなる
- だらけないようにする
- ルールをある程度決める
- 目的意識(結果)をしっかりさせる
- 目的を見失わない
ことが重要だと思います。
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ということで、Ustream放送を定期的に開催することによって
- 人前に出るという責任感
- リアルタイム、もしくはリアルタイムに近い形で視聴者との交流ができる
- 定期的にするという目的
- concrete5 を普及させるという目的
を、お金をかけず、パソコンとインターネットがあれば、どこでも配信&視聴可能になってしまいました。
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そして、オープンソースソフト開発でよくあることなんですが、身内の中だけで開発が進んでしまい、オープンソースなのに閉鎖的な開発になってしまい、「ごっこ」になり易いことです。
ということで、「週刊 concrete5」の中であえて、作業を公開することにより、気合を入れるというのがメインの目的でした。
Skypeで、メインの開発者・素人出演者などが集まって、リアルタイムで音声チャットをしながらコメントをします。そして、他の視聴者の方は Twitter や Facebook のコメントを使ってコミュニケーションが取れます。今までの数回の実践で、開発スタイルを確立できたので、ここで公開〜。
これを日本語名:「Ustream井戸端会議」(英語名:Agile Meeting on Ustream) = AMU Styleとでも命名したいと思います〜
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■ UST井戸端 (AMU Style) で用意するものとルール
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用意するもの
- Ustream 配信用PC か Mac
- Ustream アカウント
- スクリーン表示用PC か Mac
- マイク
- 音声チャットソフト(Skype, MSN, iChat, FaceTime)
- 内輪向けチャット会議室(Skype, MSN, iChat, IRC, Ajax Chat etc..)
- 画像共有ソフト(Skype, LogMeIn and etc)
- Twitter か Facebook アカウント
手順
- その放送のテーマを決める
- 告知
- Skype参加者を事前募集
- 放送開始
- 放送終了
役割
- 司会
- 出演者
- コメントを見る人
- 視聴者 = リアルタイムでコメントする人
割り込みルール
- タイムラインにコメントをしている人の中で、有益なコメントをしてくれる人を見つける
- Skype 割り込み参加
その他のルール
- 定期的に開催する
- 続ける!
- つまらなくても続ける
- だらけても続ける
- 失敗しかけたら目的・ゴールなどの方向を修正する
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これで、めちゃくちゃ効率の良い公開会議やミーティングが出来るのではないかと思います。
実際の威力は、この concrete5 日本語プロジェクトの運営と、YokosoNews で証明したいと思います〜。ということで、明日、木曜日の 週刊 concrete5 をお楽しみに〜・・・といっても、WEBデザインやソフトウエアが興味がある人向けですけれども・・・。
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とにかく、この方式を取り入れることによって
- グループ・団体とのまとまりが出来る
- 場所を問わない
- 遠隔地で参加者
- オープンな情報公開
- 視聴者が気軽に参加
- 宣伝効果
- 作業効率が上がる
- 人前で喋ったり、プレゼンする練習になる
などの1石9長の利点があります!!
もちろん、
- やっぱり直接会って話すミーティングもやったほうがいい
- ネット超初心者には敷居が高い
- 続けるのが大変
- 司会の力量も問われる
- 暴走したときの事故処理
などの短所も考えられます。しかし、これって、オープンソースなソフト開発以外でも、情報公開が原則の行政やNPOの活動などにも最適ではないでしょうかね?
UST井戸端会議 = AMU Style を導入したいと考えている方は、是非「週刊 concrete5」を御覧ください〜。
機材の調達アドバイスや司会進行などのコンサルティング(有償)も要望があればやろうとおもいますので、よろしくお願いします。
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